「Recovery Your PC needs to be repaired」の青い画面が表示され、Windows11が起動しない場合、多くはWindowsブートマネージャー(BCDファイル)のエラーが原因です。
この症状は何度再起動しても自動修復が始まらないため、メンテナンス環境に入るには回復ドライブ(USBメモリ)が必須となります。
【データを守る修復手順】
- ① 回復ドライブ → スタートアップ修復
- ② 改善しない場合 → bootrec /rebuildbcd
【絶対に避けるべきNG行動】
ネット上で推奨されがちな「bcdboot」コマンドや「システムの復元」は、状況を悪化させ初期化すらできなくなるリスクが高いため実行しないでください。
この記事では、データを守るための正しい対処法と根本的な原因を順番に解説します。
パソコンの電源を入れた直後、「Recovery Your PC needs to be repaired」という青い画面が突然表示され、Windows11が起動しなくなると「大切なデータが消えてしまうのではないか」と非常に焦りますよね。
3回再起動しても自動修復が始まらないこの症状は、実はWindows本体(Cドライブ)の故障ではなく、起動を管理する「BCDファイル(Windowsブートマネージャー)」のエラーが根本的な原因です。
動画のほうではこの記事の方法で実際にこのエラーを直しました。まずは落ち着いて一緒に修復手順を確認しましょう。
この記事では、エラーが起きる仕組みから具体的な症状、そして「回復ドライブ」を使った安全な修復手順までをわかりやすく解説します。
** 目次 **
- 【概要】「Recovery Your PC needs to be repaired」の原因と対処法
- そもそも「Windowsブートマネージャー」と「BCD」とは?(正常な起動の仕組み)
- 「Recovery Your PC needs to be repaired」青い画面の具体的な症状
- 「Recovery Your PC...」が表示される原因と主なエラーコード(0xc0000225など)
- 修復作業に「回復ドライブ(USB)」が必須となる理由
- 【参考動画】公式YouTubeチャンネルで実演
- 【事前準備】正常なPCを使った「回復ドライブ」の作り方と起動手順
- 【安全な修復手順】「Recovery Your PC needs to be repaired」の直し方(目安20分)
- 【最終診断】すべて試しても改善しない場合
- 【再発防止】Windows11が起動したら行いたいこと
- 【要注意】絶対に避けるべき2つのNG行動
- よくある質問FAQ
- まとめ(結論だけ3行)


【概要】「Recovery Your PC needs to be repaired」の原因と対処法
- 【原因】「Recovery Your PC needs to be repaired」と表示された青い画面は、Windows11の起動情報を管理するBCD(Boot Configuration Data)の読み込みに失敗したときに表示されるブートエラーです。
- 【対処法】回復ドライブから「スタートアップ修復」または「bootrec /rebuildbcd」で直せる簡単なケースもあります。本記事の動画では実際にこの方法で直しています。
- 【診断】解決できない場合は、BCDの設定値に間違いが残っているため、bcdeditを使って訂正する必要があり、専門知識が必要なレベルのトラブルと切り分けできます。
- 【注意点1】BCDはそのパソコン固有の起動設定ですが、ネットでよく紹介されている「bcdboot」を実行すると、仮の初期設定に書き換えられてしまう可能性があります。そのため、今回の症状では安易に実行することはおすすめできません。
- 【注意点2】ネットでよく紹介される「システムの復元」は、BCD(EFIパーティション)のバックアップを対象にしていないため、今回のエラーの直接的な解決策にはなりません。
- 【Q&A】データは消えていませんか?という心配の声も多いですが、EFIパーティションのエラーとWindowsのCドライブのエラーは関係しないため、データを救える可能性はとても高いです。
そもそも「Windowsブートマネージャー」と「BCD」とは?(正常な起動の仕組み)
結論:「Recovery Your PC needs to be repaired」は、Windows11のCドライブのエラーではなく、起動を管理しているWindowsブートマネージャー(BCDファイル / EFIパーティション)のエラーで発生する青い画面のブートエラーです。
「Recovery Your PC needs to be repaired」というエラーを安全かつ確実に直すためには、まずWindows11が起動する正常な仕組みを知っておくことが非常に重要です。
この仕組みを理解しておくことで、ネット上の誤った修復手順を真似してしまい、大切なデータを失うリスクを大幅に減らすことができます。
Windows11を起動するための案内役「BCDファイル」
パソコンの電源を入れると、すぐにWindowsが立ち上がるわけではありません。パソコン部品(マザーボード)が起動したあと、まず最初に「Windowsブートマネージャー」というプログラムが働き始めます。
このブートマネージャーが、Windows11を正しく立ち上げるために読み込む必須データが「BCDファイル(Boot Configuration Data)」です。
BCDファイルは、いわば「Windowsのシステムがどこにあるかを記した案内地図」のようなものです。このBCD(案内地図)にエラーが起きると、パソコンはWindowsを読み込むことができず、結果として「Recovery Your PC needs to be repaired」と表示された青い画面で停止してしまいます。
【重要】BCDはWindows(Cドライブ)とは別の「EFIパーティション」にある
ここで、今回のエラーを解決する上で最も重要なポイントをお伝えします。
それは、起動を管理するBCDファイルは、WindowsがインストールされているCドライブには存在しないということです。
最近のパソコンでは、BCDをはじめとする起動にかかわる重要なシステムデータは、Cドライブとは完全に切り離された「EFIシステムパーティション」という特殊な隠し領域に保存されています。
【つまり、どういう状態?】
「Recovery Your PC needs to be repaired」はWindows11のCドライブのエラーではなく、EFIパーティションにあるBCD(Windowsブートマネージャー)に問題が起きている状態です。そのため、データが入っているCドライブには影響がなく、元のまま無事なケースがほとんどです。
この大前提を知らないと、「とりあえずシステムの復元をすれば直るかもしれない」というネット情報に振り回されてしまい、まったく関係のないWindows(Cドライブ)のデータを過去に戻してしまい、状況を致命的に悪化させることになります。(※のちほど解説する絶対に避けるべきNG行動に繋がります)
「Recovery Your PC needs to be repaired」青い画面の具体的な症状
結論:パソコンの電源を入れた直後、メーカーロゴの後に青い画面で停止します。最大の特徴は、Windowsの標準機能である「3回連続での起動失敗による自動修復」がはじまらず、自力での修復画面に入れないことです。
電源を入れるとメーカーロゴの後に青い画面で停止する
正常なパソコンであれば、電源ボタンを押してメーカーのロゴ(富士通、NEC、Dellなど)が表示された後、くるくると回るアイコンが出てWindows11のログイン画面に進みます。
しかし、このエラーが発生している場合、ロゴの直後に「Recovery Your PC needs to be repaired(PCを修復する必要があります)」というメッセージが書かれた青い画面が表示され、そこから一切進まなくなります。
3回再起動しても「自動修復」がはじまらない
通常、Windows11は起動に2~3回連続で失敗すると、自動的に「自動修復」という診断プログラムが立ち上がり、青い背景の「回復環境(Windows RE)」というメンテナンス画面に入ることができます。
ところが、この「Recovery Your PC needs to be repaired」はBCDのエラーが原因ですから、何度再起動を繰り返しても自動修復がはじまりません。
何回電源を入れても青い画面がループします
自動修復という自己修復機能が働かないため、エラーが自動的に直ることはなく、電源を入れると青い画面がループします。
「Recovery Your PC...」が表示される原因と主なエラーコード(0xc0000225など)
結論:原因は、Windowsブートマネージャーがシステムを読み込めなくなる「BCDファイルのエラー」です。画面下部の「0xc0000225」などのエラーコードは、すべてこのBCDの異常を示しています。
Windows本体ではなく、BCDファイル(起動情報)の読み込み失敗が原因
前の項目で解説した通り、この青い画面はWindowsシステム(Cドライブ)のエラーを意味するものではありません。
突然の停電、Windows Updateの失敗、あるいはシステムの一時的な不具合などによって、EFIパーティション内にあるBCDファイルが書き換わってしまったり、破損して読み込めなくなったことが根本的な原因です。
画面に表示される代表的なエラーコード(0xc0000225 など)
青いエラー画面のテキストの中には、「Error code:」として英数字の羅列が表示されています。代表的なものは以下の通りです。
- 0xc0000225(必要なデバイスが接続されていないか、アクセスできません)
- 0xc0000098(ブート構成データファイルに有効な情報が含まれていません)
- 0xc000000f(必要なデバイスにアクセスできないため、PCを起動できません)
これらは表示されるコードこそ違いますが、「BCDファイルに問題が起きていてWindowsが見つからない」という原因はすべて同じです。したがって、のちほど解説する修復手順で一括して対応可能です。
「Recovery Your PC needs to be repaired」原因のまとめ
ここまでの解説で、原因が「BCD(起動情報)のエラー」であることは特定できました。
本記事で紹介する「スタートアップ修復」や「bootrec /rebuildbcd」コマンドで簡単に直せるケースが多いです。*実際に動画のほうでも直しました。
ただし、BCDは単なる共通のプログラム(歯車)ではなく、そのパソコン固有の起動設定データです。そのため、「bcdedit」を使って個々の設定に合わせた訂正をするという専門知識が必要なケースもあります。
まずは「自分で簡単に直せる状態なのか、それとも専門知識が必要な状態なのか」を安全に切り分けるという目的で、これから解説する修復手順を順番に試していきましょう。
修復作業に「回復ドライブ(USB)」が必須となる理由
結論:「Recovery Your PC needs to be repaired」はBCDエラーによって自動修復(メンテナンス画面)が起動できないため、USBメモリから起動する回復ドライブを使った修復作業が必要になります。
何度再起動してもメンテナンス画面に入れないため
前述の通り、このエラーの最大の問題は「自力で修復メニューを立ち上げられないこと」です。
Windowsの修復機能(Windows RE)を呼び出すための案内地図(BCD)が壊れているため、何度電源を入れ直しても青いエラー画面のループから抜け出せません。
そこで必要になるのが「回復ドライブ」です。これは、正常なWindows11パソコンを使ってUSBメモリにあらかじめ作成しておく「緊急用の起動・修復ツール」です。
動画の方でも、回復ドライブを作成して、エラーを起こしているBCDを直しました。
- もし回復ドライブを事前に作成していない場合でも、ご家族やご友人の正常なWindows11パソコンで作成したものが代用できます。
- 回復ドライブを作成できない場合や、別のパソコンが用意できない場合は、無理に作業を続けるよりもパソコン修理への相談を検討するのも一つの方法です。
【参考動画】公式YouTubeチャンネルで実演
この動画では、「Recovery Your PC needs to be repaired」エラーの起きたWindows11を「スタートアップ修復」と「bootrec /rebuildbcd」を使って実際に直しました。
内容は本記事と同じく、回復ドライブの作成と起動、「スタートアップ修復」と「bootrec /rebuildbcd」の実行、解決できない場合の原因、について解説しています。
【事前準備】正常なPCを使った「回復ドライブ」の作り方と起動手順
結論:修復には32GB以内のUSBメモリで作成した「回復ドライブ」が必要です。電源を入れた直後にF12キーなどを連打してUSBから起動し、途中でBitLocker回復キーを求められた場合は絶対にスキップせずに入力してください。
このトラブルは自動修復が始まらないため、まずは外部から修復プログラムを立ち上げるための「回復ドライブ」を準備し、そこからパソコンを起動させる必要があります。
32GB以内のUSBメモリを用意して回復ドライブを作成する(目安5分)
事前に回復ドライブを作成していない場合でも、正常に起動する別のWindowsパソコンを使って作成することができます。
- 32GB以内のUSBメモリを準備します。※作成時にフォーマット(初期化)されるため、もしデータを保存してある場合は、事前に退避してください。
- 正常に起動するパソコンにUSBメモリを接続します。
- Windowsの検索ボックスに「回復ドライブ」と入力し、「管理者として実行」をクリックします。
- 【重要】他のパソコンで作成する場合は、念のため「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」のチェックマークは外してから「次へ」進んでください。
- 動画では1分19秒から解説しています。
- 参考: 回復ドライブの作り方と起動方法の手順
USBメモリからパソコンを起動する
回復ドライブが完成したら、エラーが起きているパソコンに接続して起動させます。
※機種によっては、電源を入れた直後にF12キーなどを連打して「ブートメニュー」を出す必要があります。
一番多いのが「F12」連打です。
HPは「F9」。
Surfaceは「音量下げる」ボタン+「電源」ボタン。
lenovoは「novoボタン」。
- エラーが起きているパソコンの電源を入れます。
- 電源を入れた直後から、キーボードの「F12」キーなどをタンタンと連続で押します。
- ブート(起動)メニュー画面が表示されたら、接続したUSBメモリ(回復ドライブ)を選択してEnterキーを押します。
- 診断1:
回復ドライブの起動が順調に進む場合は、次のステップへ進みます。 - 診断2:
回復ドライブの起動が完了せず、途中でエラーになる場合は、部品故障の可能性もあります。最終診断へ進んでください。
動画では2分9秒から解説しています。
【警告】BitLocker回復キーを求められたら絶対にスキップしない
回復ドライブから起動する過程で、青い画面で「BitLocker 回復キー」の入力を求められる場合があります。
この画面が表示されたときは、絶対に「スキップ」を押さず、必ず48桁のキーを入力してください。ここでスキップしてしまうと、ドライブにロックがかかり修復作業が正常に行えなくなります。
- 動画では2分44秒から解説しています。
- 参考: BitLocker回復キーの見つけ方(スマホで確認可能)
【安全な修復手順】「Recovery Your PC needs to be repaired」の直し方(目安20分)
結論:まずは「続行(Windows11に進みます)」ボタンの有無で状態を診断します。その後「スタートアップ修復」を試し、直らなければコマンドプロンプトでbootrec /rebuildbcdを実行してBCDを再構築します。
ここから実際の修復作業に入ります。データを守る安全な手順に沿って、簡単な操作で直るケースか専門知識が必要なケースかを切り分けていきましょう。
まずは「続行」ボタンの有無で現在の状態を診断する
回復ドライブから起動し、キーボードレイアウト(Microsoft IMEなど)を選択すると、「オプションの選択」という青い画面が表示されます。
実はこの画面を見るだけで、BCDのエラー状態を診断することができます。
- 診断1:
「続行(終了してWindows11に進みます)」ボタンがない:または、ボタンがあっても「Windows11」の文字が抜けている場合、BCDに確実にエラーが起きています。次のステップへ進みます。 - 診断2:
「続行(終了してWindows11に進みます)」ボタンがある場合は、かなりイレギュラーな状態です。
部品故障の可能性もあり、一旦最終診断へ進んでください。
参考:動画では3分1秒から解説しています。
手順①:回復ドライブから「スタートアップ修復」を実行する(目安10分)
比較的簡単にできる「スタートアップ修復」から試します。
- 「オプションの選択」画面から「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「スタートアップ修復」をクリックします。
- 診断1:
修復が終わると最初の画面に戻ります。ここで「続行(Windows11に進みます)」ボタンが復活していれば修復成功です。再起動してください。仕上げ作業へ進みます。 - 診断2:
もしボタンが復活していない場合、スタートアップ修復では直せないエラーと切り分けできます。再起動しても意味がないため、そのまま次のコマンドプロンプトの手順へ進んでください。
- 動画では3分21秒から解説しています。
- 参考: 回復ドライブでの起動方法とスタートアップ修復の手順
手順②:コマンドプロンプトで「bootrec /rebuildbcd」を実行する(目安5分)
スタートアップ修復で直らなかった場合は、コマンドを使ってBCDファイルを再構築します。
- 「トラブルシューティング」画面から、今度は「コマンドプロンプト」をクリックします。
- 黒い画面に半角で
bootrec /rebuildbcdと入力し、Enterキーを押します。 - 「インストールをブート一覧に追加しますか?」と表示されたら、キーボードの
yを押してEnterを押します。 - 「操作は正常に終了しました。」と表示されれば成功です。
- 右上のバツマークをクリックするか、
exitと入力してEnterを押し、画面を閉じます。
動画では3分40秒から解説しています。
【最終診断】すべて試しても改善しない場合
このページで紹介している「スタートアップ修復」や「bootrec /rebuildbcd」をすべて試してもWindows11が起動しない場合、BCDの再構築だけでは解決できないトラブルの可能性があります。
たとえば、BCDの設定値が破損している場合や、Windowsの起動に必要な重要な設定が壊れている場合です。このような状態では、単純なコマンド操作では正常な起動を取り戻せないケースがあります。
ちなみに、動画ではBCDの設定値がWindows10に変わっていました。起動とは関係しない間違いのため、表記がWindows10であっても、このまま起動できます。
しかし、Windowsの起動に関係している、BCDの設定値に間違いがあると、このページの作業でBCDが復活しても、Windowsは起動できません。
動画では、あえてWindows12という値に変更しましたが、このような間違いのある設定値を正しく修正する作業が必要になります。
データを残したまま起動を戻したい場合
ここまでの手順で起動が戻らない場合でも、データが残っている可能性は十分あります。初期化を行う前に、現在の状態を確認することが重要です。
当社では、Windowsを初期化せずに正常起動へ戻す修復を専門に対応しています。もし故障などの理由で、起動の復旧が難しい場合でも、状態に応じてデータの取り出しも行っていますのでご安心ください。こちらもご確認ください。
修理に出す前にここだけ確認
- 重要なデータが入っているか
- 同じ症状を何度も繰り返していないか
- 異音やフリーズが増えていないか
このような症状がある場合、ストレージ故障の可能性があります。
もし、このページのタイトルとどのような診断結果なのかをお問い合わせフォームからご相談いただければ、時間をかけてしっかりと確認し、対応可否をご案内いたします。
「まだ修理に出すかどうか決めていない」という段階のご相談が最も多いです。症状だけでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
修理に出さず、ご自身で完結させたい場合のアドバイスです
自動修復がはじまらないため、「このPCを初期状態に戻す」メニューからの初期化ができません。回復ドライブから初期化する必要があります。
海外メーカー製やBTOのパソコンは、正常に動作するパソコンを使って回復ドライブを無料でダウンロードできることが多いです。
国内の大手メーカー製パソコンは、有料で購入するケースが多いです。
ただ、部品故障が原因の場合は、回復ドライブを購入しても初期化できません。
修理に出されたり、新PCの購入ということも事前に検討しておきますと失敗がないでしょう。


【再発防止】Windows11が起動したら行いたいこと
結論:Windows11が起動しましたら、データのバックアップや今後の備えを行った上で、エラーが間違いなく修復できたことをWindows Updateで検証します。
Windows11起動トラブルの多くは、「再現性のないエラー(たまたま起きた不具合)」であり、いつまた再発するかわかりません。頻繁には発生しないものの、忘れたころに発生したりします。
Windows11が起動した場合は以下の対策を行っておきますと安心です。
1. データのバックアップ(最優先)
USBメモリやクラウド(Googleドライブなど)に、大切なデータをコピーしてください。
2. 回復ドライブの作成
USBメモリを使って「回復ドライブ」を作成しておけば、次に起動しなくなった時、部品故障でなければ初期化してパソコンを再利用できます。
今回、他のPCで作成した回復ドライブを使った場合は、その回復ドライブでは初期化ができません。個々のPC用に作成しておくと間違いありません。
3. アカウント情報のメモ
Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワード、Officeのライセンスキーなどを紙に書いて保管してください。
4. 仕上げ:Windows Update
最後にWindows Updateを手動で実行してください。エラーなくアップデートが完了すれば、今回のトラブルは完全に解消されたと診断できます。
【要注意】絶対に避けるべき2つのNG行動
結論:ネット上の古い記事で推奨されている「bcdboot」コマンドや「システムの復元」は実行しないでください。本来直るはずのパソコンが完全に起動不能になったり、初期化すらできなくなる致命的な悪化を招く危険性があります。
本記事で紹介している回復ドライブの「スタートアップ修復」と「bootrec /rebuildbcd」を試しても改善しない場合、簡単な操作では解決できない、専門知識が必要なレベルのトラブルと切り分けできます。
以下の2つの操作については、実際に悪化しているケースをパソコン修理の現場で見かけます。多くのトラブル解決サイトで紹介されているため、ITに苦手意識のある方は要注意です。
NG行動①:「bcdboot」コマンドの安易な実行(※悪化事例多数)
パソコン修理の現場では昔から、「bcdboot」コマンド実行後に状況が悪化したという相談が後を絶ちません。
bcdbootは、エラーを修復するために準備されているものではなく「コマンド操作でWindowsをインストールする場合に、Windowsブートマネージャーを新規で作成する」ときに使います。
多くのトラブル解決サイトで「bcdboot C:\Windows /l ja-jp」といった定型文のコマンドが紹介されていますが、「エラーが起きた場合に、新しく作れば解決するのでは?」という安易な発想で実行すると、ほぼ間違いなく整合性の取れていないBCDファイルが作成されてしまい、状況は悪化してしまいます。
【検証動画】正常なPCにbcdbootを実行したら○○○
当社のYouTubeチャンネルにて、実際にbcdbootコマンドの危険性を検証しました。ちなみに、「bootrec /rebuildbcd」を正常なPCに実行しても状況は変わりませんが、bcdbootは悪化して起動しなくなります。
参考:検証動画。
※どうしても「bcdboot」を試す場合は、実行する前に必ず以下のコマンドで現在のBCDファイルのバックアップを取ってから行ってください。
bcdedit /export C:\bcd_backup.bcd
NG行動②:「システムの復元」を実行する(※関係ないCドライブを書き換えるリスク)
「パソコンの調子がおかしい時はシステムの復元で過去に戻せばいい」と考えがちですが、今回の「Recovery Your PC needs to be repaired」エラーにおいては逆効果です。
この記事の最初でお伝えした通り、修復しなければならない「BCDファイル」は、EFIパーティションという特殊な領域にあります。しかし、「システムの復元」はWindowsのCドライブのバックアップしか持っておらず、EFIパーティションのエラーには一切干渉できません。
エラーと無関係なCドライブのシステムだけを過去の状態に書き換えてしまうため、Windowsとブートマネージャーの間に深刻な矛盾が生じ、最悪の場合は大切なデータ領域まで破損させてしまうリスクがあります。
よくある質問(FAQ)
Q.「Recovery Your PC needs to be repaired」とは何ですか?
A. Windowsの起動情報を管理しているBCD(Boot Configuration Data)が読み込めないときに表示されるブートエラーです。Windows11本体ではなく、EFIパーティションにあるWindowsブートマネージャーの設定に問題がある可能性があります。
Q.「Recovery Your PC needs to be repaired」で自動修復が始まらないのはなぜですか?
A. このエラーはWindowsの起動情報(BCD)が読み込めない状態のため、Windows回復環境(自動修復)自体が起動できないことがあります。その場合は回復ドライブを使って起動し、スタートアップ修復などを実行する必要があります。
Q.「Recovery Your PC needs to be repaired」と表示されたらデータは消えますか?
A. このエラーは多くの場合、Windows本体ではなく起動情報(BCD)のトラブルのため、ストレージ自体が故障していなければデータは残っている可能性があります。ただし初期化やクリーンインストールを行うとデータが消えるため、重要なデータがある場合は慎重に対応する必要があります。
Q.「Recovery Your PC needs to be repaired」でよく表示されるエラーコードはありますか?
A. このエラーでは「0xc000000f」や「0xc0000225」などのエラーコードが表示されることがあります。いずれもWindowsブートマネージャーが起動情報(BCD)を正しく読み込めない場合に発生します。
Q.回復ドライブがない場合はどうすればよいですか?
A. 別の正常なWindowsパソコンがあれば、USBメモリを使って回復ドライブを作成できます。また、メーカー製パソコンの場合はメーカーから回復メディアを購入できる場合もあります。
Q.自分で直せない場合は修理に出したほうが良いのでしょうか?
A. スタートアップ修復や「bootrec /rebuildbcd」を試しても改善しない場合、BCDの設定値や起動構成が複雑に破損している可能性があります。この場合は専門的な修復作業が必要になることがあります。なお、Windowsが起動しなくてもデータが残っているケースも多いため、初期化を行う前に現在の状態を確認してから判断することをおすすめします。
まとめ(結論だけ3行)
- 「Recovery Your PC needs to be repaired」は、Windowsではなく「BCDファイル」の読み込みエラーが原因です。
- Windows11で起動しない場合の安全な修復手順は、回復ドライブを使った「スタートアップ修復」または「bootrec /rebuildbcd」の実行です。
- これらで解決しない場合は専門知識が必要です。「bcdboot」や「システムの復元」は状況を悪化させる可能性があるため、安易に実行しないことが重要です。
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Author : 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理(2023年6月で15周年)をしておりまして、パソコンに苦手意識があっても安全にお試しいただけるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
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