オレンジセキュアサービス株式会社

消したデータをフリーソフト Pandora Recovery で復元

データ復元

無料ソフトでもデータ復元可能です!

USBメモリ内のデータを削除すると、ゴミ箱に移動されずに、そのまま消えてしまいます。つまり間違えて削除してしまうとアウトです…

しかし、データを削除してしまっても「 Windows が認識しなくなる」というだけで、データ自体は残っています。そしてデータ復元ソフトを使えば、消してしまったデータを復活させることができるのです!

そこでどのメーカーのデータ復元ソフトが良いのか? とても気になりますが、実はフリーソフトで十分だったりします。これはデータ自体を直接読み込んでいるだけなので、性能に差が出るようなロジックがなく、市販でもフリーでも同じなのです。

今回は、無料のフリーソフト「 Pandora Recovery 」を使い、USBメモリ内の消したデータを復元しました。ちなみに復元率 100%と良い結果です。ただし使い方を誤ると、復元できたはずのデータも復元できなくなってしまいます。

*USBメモリにアクセスすると「フォーマットされていません」といったメッセージが表示される場合は、多機能な市販ソフトでも復元不可能です。当社なら復元可能ですので、お困りの際はご相談ください。なお、そのような画面が表示されたときは、必ず「キャンセル」してください。

作者の齋藤実の顔写真

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IT トラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

こんにちは、パソコンが苦手な人でも安全で簡単にできるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったならとても幸いです! ぜひご活用いただければと思います。

10周年の節目になりましてホームページを新デザインに移行中です。古いデザインのページもありまして大変申し訳ありません。東京、秋葉原のパソコン修理 オレンジセキュアサービス株式会社です。Ver.7.1

これだけは絶対に注意!

無料のフリーソフトに限らず市販ソフトでも同じですが、データの記録されている部分に、新たなデータを書き込まないよう保護することが大切です。もし書き込んでしまうと、新たなデータしか読み込めないため、削除してしまったデータの復元はできなくなります。

これは消してしまったデータの記録されている領域が、Windows で空き領域という認識になり、そのため何かしらのデータを保存してしまうと、上書きされてしまい潰されてしまうのです。

そこで間違えて大切なデータを削除してしまった場合は、削除してしまったその状態を保つ必要があるのです。

注意点は以下のとおりです。

1. USBメモリに復元ソフトを保存しない

よく聞く勘違いで「データを消したメディアに復元ソフトをインストールする」があります。これをやってしまうと、データの上に復元ソフトが記録されてしまい潰されてしまいます。そこでデータ復元ソフトは、消してしまったデータとは関係ないメディアにインストールします。USBメモリのデータを復元する場合は、パソコンに復元ソフトをインストールします。

ちなみに、パソコンのデータを削除してしまった場合は、家族のパソコンなど「違うパソコン」にデータ復元ソフトをインストールします。次にデータを救出するパソコンのハードディスクを取り出し、データ復元ソフトをインストールした家族のパソコンへ接続します。

2. USBメモリにデータを復元しない

救出するデータが見つかった場合は、必ずパソコンのほうへ復元します。一旦、デスクトップなどに復元すると良いでしょう。とにかくデータ救出が完了するまでは、USBメモリにデータを保存しないことが大切です

「 Pandora Recovery 」で復元する

今回の実験では「 Pandora Recovery 」というフリーソフトを使ってみました。 USBメモリ内の10個の画像ファイルを削除し復元したところ、復元率 100%と良い結果でした。

なお、復元作業に入る前に、まずパソコンからトラブルが起きている USB メモリを外します。これはデータの上書きを防ぐためです。 USB メモリが外れていることを確認してから「 Pandora Recovery 」をインストールしてください。インストールが完了したら、USB メモリをパソコンへ接続します。その他のフリーソフトでも消したデータなら復元可能です。ぜひ試してみてください。

ただ、「フォーマットする必要があります」などのエラーの場合は、データ復元ソフトでは復元することができません。あくまでも消したデータには強いのですが、エラーが起きているメディアは別問題であり、データ復元ソフトの守備範囲ではないと言えます。