データ復旧ソフトでデータが見つからないその理由1

物理的な故障で失敗することも…

データ復旧ソフトで失敗する原因は大枠で2つに別れます。それはハードディスクに故障が起きているか、いないかということです。今回はハードディスク故障に限定して話を進めます。

ハードディスクの故障と一言でまとめてもその症状はまちまちです。激しい異音が出てれば誰でも故障と判断できるかと思いますが、たとえば転送速度の低下が起きてるなど故障寸前の場合は、エンジニアではないと判断できません。ちなみにある日突然故障する場合もあれば、劣化が進行し故障するというケース(余命期間のある場合)もあります。

そこでハードディスクに故障が起きている場合は正常に動作ができなくなるため、データ復旧ソフトでデータを見つけることはできません。症状がもっと悪くなると、ハードディスクがフリーズや停止するために失敗することもあります。

注意点になりますが、ハードディスクに故障がある場合はダメージを与えてしまい、どんどん悪い方向に進んでしまいます。データ復旧ソフトを何回試しても結果は同じですので、1回だけ試し、万が一失敗した時は作業を中止してください。

それではデータ復旧ソフトで失敗する原因として、どのような故障があるのか? ダメージを与えないための注意点をレポートします。

物理的な故障と注意点について

ハードディスクから異音が聞こえたり、通電しても停止するなど五感で確認できる症状であれば故障と判断するのは容易ですが… 寿命の一歩手前と言いましょうか、故障寸前にトラブルが起こることもあります。よくある話で「 1 か月前から突然動作が遅くなったりフリーズするようになり、データをバックアップしようと思っているところで故障した」というケースがあります。このようにある日突然故障するのではなく、劣化が進行し故障するというケースもあります(故障寸前の状態)。

「最近どこか調子が悪い」というレベルであれば、まだまだデータ復旧ソフトを試すことはできます。ただし劣化が進んでいると誤作動を起こすため、データ復旧ソフトで失敗します。なお、故障寸前の状態でもっとも多いのはセクタ不良です。またヘッド不良、基盤不良も劣化が進行し故障することもあります。どの不良もある日突然故障する場合もあれば、劣化が進行し故障するというケースもあります。

なお、劣化は進行するだけで回復はしません。寿命までの残り期間はわずかです。うかつな作業は要注意です。そこでデータ復旧ソフトを試す場合は 1 回だけ試します。これは何回試しても結果は同じであることと、ハードディスクに故障がある場合は、何回も試すことで悪化させてしまう恐れもあるためです。

以下の症状が出る場合は故障している可能性が高く、作業中は放置せずに注意深く見守ってください。

こんな症状が出たら故障です

ハードディスクに故障が起きていると、通電だけでどんどん悪化し最終的には完全に壊れます。そしてデータの救出率も大きく低下する恐れがあります。そこで注意したいポイントを以下にまとめます。もし以下に該当する場合は、ほぼハードディスクに故障があると判断して間違いありません。大切なデータがある場合は作業止め、深刻なダメージを与えないよう保護してしてください。作業する前に 不良セクタとは? その注意点も こちらも読んでください。

  • トラブル発生前に使っていて急に固まる(フリーズする)ことがあった。
  • トラブル発生前に使っていて急に遅いと感じたことがあった。
  • データ復旧ソフトを試す前に、chkdsk コマンドを使ったら固まった。
  • 電源投入時のメーカーロゴ画面の表示からスピードが遅く感じる(内蔵の増設ハードディスク)。
  • 電源投入時にいままで表示されたことのない「S.M.A.R.T. ○○○」というメッセージが表示される(内蔵の増設ハードディスク)。
  • USB ハードディスクを接続した際に認識に時間がかかる。
  • マイコンピュータにそのドライブが表示されるまでに時間がかかる。
  • マイコンピュータに表示されたそのドライブを開こうとしたら固まる。
  • データ復旧ソフトのスキャン処理の進捗が止まっている、異常に遅くなることがある。
  • データ復旧ソフトのスキャン処理が異常に遅い(1TB の USB ハードディスクで 5 時間が目安)。
  • わずかでも今まで聞いたことのない音が出ている。