キーボードレイアウトの選択画面でループする!Windows11が起動しない修復事例

【結論】「Please Wait」が表示されループする場合、起動情報(BCD)の破損が原因である可能性が高く、そのヒントをもとに原因の切り分けを行いました。

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この記事の要約:キーボードレイアウト選択ループの直し方

  • 症状:起動時に「Please Wait」または「お待ちください」が表示され、「キーボードレイアウトの選択」画面でループしてWindows11に進めない。
  • 原因:Windows Updateの失敗などにより、起動設定データ(BCD)が破損・消失している。
  • 解決策:コマンドプロンプトで bootrec /rebuildbcd を実行し、BCDを再構築する。
  • 注意点:「続行」ボタンがない場合、重度のシステムエラーの可能性があります。自信がない場合は専門修理をご検討ください。

「Please Wait」からキーボードレイアウト選択画面になる症状の特徴

パソコンの電源を入れると、突然「Please Wait」というメッセージが表示され、その後「キーボードレイアウトの選択」画面になってしまう。何を選んでも再起動して同じ画面に戻る「ループ状態」になり、Windows11が起動しないトラブルのご相談が増えています。

このページでは、実際に当社で行った修理事例をもとに、「なぜループするのか(原因の切り分け)」「どうすれば直るのか(具体的なコマンド)」を解説します。

特に、日本語環境のWindowsパソコンなのに、日本語の「お待ちください」ではなく、英語の「Please Wait」と表示される場合は、今回の事例と完全に一致している可能性が高いです。その場合、コマンドひとつで劇的に改善する可能性があります。

以下、実際の調査プロセスと解決手順をレポートします。

  1. キーボードレイアウト選択ループの原因と診断ポイント
  2. 【手順】bootrecコマンドを使った修復方法
  3. 【補足】調査方法の画像付きイメージ(実際の画面遷移)
  4. 自分での作業が不安な時は…

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キーボードレイアウト選択ループの原因と診断ポイント

Please Waitが表示されているパソコン画面
通常は「お待ちください」ですが、BCD破損により英語の「Please Wait」になっています。

最大の診断ポイントは、日本語版Windowsを使っているにもかかわらず、英語で"Please Wait"と表示される点です。

Windowsの起動に必要な設定ファイルである「BCD(Boot Configuration Data)」には、OSの種類や「地域(Locale: Japan)」の情報も記録されています。BCDにエラーがあり正しく読み込めないと、地域情報が反映されず、デフォルトの英語表記になってしまうのです。

BCD破損を示す2つの兆候

以下の症状がある場合、Windowsアップデートの失敗などが原因でBCDが破損しており、Windows本体を見失っている状態と言えます。

*画像付きのほうが見やすい場合は、【補足】 の章もご確認ください。

  1. 「続行」ボタンが表示されない
    「キーボードレイアウトの選択」の後、「オプションの選択」画面に進みます。通常ここには「続行(終了してWindows11に進みます)」というボタンがありますが、BCDが壊れているとWindowsを認識できないため、このボタン自体が消えてしまいます。
  2. bcdeditコマンドでエラーが出る
    コマンドプロンプトでBCDを確認する bcdedit を入力しても、「ブート構成データストアを開けませんでした」等のエラーが表示されます。

これらの兆候があれば、原因は明確です。次項の修復コマンドを試してください。

【手順】bootrecコマンドを使った修復方法

それでは、実際の解決手順を解説します。

1. コマンドプロンプトを起動する

「キーボードレイアウトの選択」画面で「Microsoft IME」などを選択し、「オプションの選択」画面へ進みます。
[トラブルシューティング] > [詳細オプション] > [コマンド プロンプト] の順にクリックします。

2. 修復コマンドを入力する

黒い画面(コマンドプロンプト)が表示されたら、以下のコマンドを入力して Enter キーを押します。

bootrec /rebuildbcd

処理が成功すると、Windowsのインストールが検出されます。「インストールをブート一覧に追加しますか?」と聞かれた場合は、Yes(または y)を入力して Enter キーを押します。

「操作は正常に終了しました」と表示されれば修復完了です。画面を閉じて、PCの電源を切り、再度電源を入れてWindowsが起動するか確認してください。

【補足】調査方法の画像付きイメージ(実際の画面遷移)

文章だけでは分かりにくいという方のために、実際に今回のトラブルを診断した際の画面遷移を画像で解説します。「自分のパソコンと同じ状態か」を確認する参考にしてください。

STEP1:起動直後の違和感(Please Wait)

電源を入れると、日本語環境のはずなのに「Please Wait」と表示されます。この時点で「起動設定(BCD)が読み込めていない」と推測できます。

Please Wait画面
本来なら「お待ちください」と表示される場面です。

STEP2:決定的証拠(ボタンの消失)

キーボードレイアウトを選択して進んだ「オプションの選択」画面です。通常あるはずの「続行(Windows11に進む)」ボタンがありません。
Windowsの場所が分からなくなっている証拠です。これが「ループ」の原因です(進む場所がないため、戻るしかない)。

続行ボタンがないオプション選択画面
一番上の「続行」ボタンが消えています。

STEP3:原因の特定(BCDへのアクセス不可)

コマンドプロンプトで bcdedit と入力して確認しましたが、やはりエラーになりました。ここで、BCDの再構築(rebuild)が必要だと確定しました。

bcdeditエラー画面
「要求されたシステムデバイスが見つかりません」などのエラーが出ます。

STEP4:根本原因の調査(Windows Updateの失敗)

なぜBCDが壊れたのか?システムドライブを調査(dir c:\ /a)すると、Windows Updateの失敗を示す痕跡がありました。システムの復元ポイントを確認すると、アップデート前のポイントが複数あり、何度も更新に失敗して再起動を繰り返していたことが分かります。

システムの復元の画面
システムの復元ポイントが複数ある=更新失敗を繰り返していた証拠です。

【結論】
今回のケースは、Windows Updateの失敗により起動情報(BCD)が破損し、英語表示&ループ状態に陥っていました。bootrec /rebuildbcd コマンドでBCDを作り直すことで、無事にWindows11が起動し、データもそのままで復旧しました。