パソコンのモニターが表示されず映らない原因は?
パソコンの電源を入れて画面が表示されない原因としては、モニター、モニターケーブル、マザーボード( CPU )、グラフィックボードといった映像を出力する部品の故障、Windows システムのトラブル、電源が入らない故障が対象になります。原因特定の簡易診断方法も含めて、よく見る症状を紹介しましょう。
モニター故障
モニターが映らない要因として、たとえばマザーボード( CPU )など複数ありますが、まず疑いたいのはモニター故障です。代表格と表現しても過言ではありません。またモニターにうっすらマウスカーソルが見えるようなモニターが暗いケースも、代表的なモニター故障(バックライト故障)です。
簡易診断方法は、TV など他のモニターに接続します。これで無事表示されれば、モニター故障と診断できます。
モニターケーブルの接触不良(断線)
デスクトップ型パソコンであればパソコン本体とモニターをつなぐケーブルの接触不良でモニターが映らないというケースもあります。ノートパソコンでもモニターの開閉角度で映ったり消える場合があり、こちらも内部配線の接触不良です。
簡易診断方法は、モニターケーブルを変更します(ノートパソコンはケーブル交換が簡単ではないため TV など他のモニターに接続します)。これで無事表示されれば、モニターケーブルの接触不良と診断できます。
マザーボード( CPU )故障
グラフィックボードを増設している場合は除きますが、モニターに映像を出力しているのはマザーボード又は CPU という部品です。ちなみに、最近のパソコンは CPU で映像を出力しています。
簡易診断方法は、TV など他のモニターに接続します。別のモニターでも映らない場合は映像が出力できていないと判断できるため、マザーボード( CPU )故障と診断できます。高価な部品のため、修理すると高くなる傾向にあります。
グラフィックボード故障
デスクトップパソコンはグラフィックボードという部品を増設して、そちらからモニターに映像を出力しているケースがあります。この場合は、モニターの映像出力がマザーボード又は CPU ではありません。グラフィックボードで映像を出力しています。
簡易診断方法は、グラフィックボードを外し、マザーボード側の端子にモニターケーブルを接続します。これで無事表示されれば、グラフィックボード故障と診断できます。
Windows 起動トラブル
パソコンの電源を入れて「 NEC 」や「 FMV 」といったロゴが表示され、その後から画面が映らないという場合は、Windows の起動トラブルです。
パソコン本体の故障(電源トラブル)
パソコンの電源を入れてハードディスクのアクセスランプが点灯、点滅しない場合は、モニターが表示されないのではなく、パソコンが動作していません。
モニターが映らないときの切り分けと対処法
パソコンのモニターが映らない、暗い、という原因を部品ごとに把握しました。ここでは実際にどうやって切り分けていくのかというフローと対処法をまとめます。
ノートパソコンでもデスクトップパソコンでもモニター一体型デスクトップでも手順は同じです。なお、重複するため、Windows 起動トラブルと、パソコン本体の故障(電源トラブル)は上記リンクから対処法をご確認ください。
TV に接続して映像が出力されるかどうか
まずはじめに行いたい原因の切り分け方法は、TV への接続です。一般的にノートパソコンは HDMI という TV へ映像出力する端子がついています。またデスクトップパソコンでもモニター一体型デスクトップでも HDMI 端子がついているケースが多いです。すでに HDMI ケーブルをお使いの場合は、新しいもので接続してください。
TV に接続してパソコン画面が表示される場合は、モニター故障又はケーブルの接触不良ということがわかります。そのまま TV に映像出力してお使いになられるか、パソコン修理という選択もあります。
ちなみに、モニター一体型デスクトップとタッチパネルのノートパソコンはモニターの部品代が高いです。高価な部品のため、修理すると高くなる傾向にあります。
TV に映像が出力されない場合は?
もし TV に接続してパソコン画面が表示されない場合は、映像を出力している部品の故障であり、マザーボード( CPU )故障と判断できます。マザーボード( CPU )は高価な部品のため、修理すると高くなる傾向にあります。
なお、デスクトップパソコンでグラフィックボードを増設している場合ですが、グラフィックボードを外して、マザーボード側の端子でモニターに接続してください。これで改善すれば、グラフィックボード故障と診断できます。


