自動修復を準備しています画面で停止するトラブルの原因調査と修復事例【重症リスクあり】

結論:Windows Update後のシステム不整合が原因で重要ファイルの更新日がバラバラで機能不全の状態でした。
回復ドライブからの「システムの復元」で起動に成功。ただし重症のため、データ退避後の初期化を推奨します。


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事例の要約:自動修復画面で停止するトラブル

  • 症状:電源投入後、「自動修復を準備しています」の画面でフリーズし、Windows11/10が起動しない。
  • 診断:コマンドプロンプト(dirコマンド)で調査した結果、重要システムファイルの更新日時がバラバラで不整合を起こしていることを確認。
  • 原因:Windows Update適用後のシステム破損(重症な論理障害)。
  • 解決策:回復ドライブから「システムの復元」を実行し、正常だった日付の状態へ戻すことで起動に成功。
  • 注意点:システムの復元で起動はしたが、内部的には重症な状態。再発の可能性が高いため、早急にデータをバックアップし、最終的にはパソコンの初期化(リカバリ)が必要。

「自動修復を準備しています」の画面が出たまま、くるくると回るアニメーションもなく完全に停止してしまう…。
これは、よくある「再起動を繰り返す(ループする)」症状とは異なり、Windowsのシステムが重篤なダメージを受けている際に見られる特異なケースです。

本記事は、実際にこの症状で持ち込まれたパソコンを診断し、コマンドプロンプトによる調査で「Windows Updateの不整合」を突き止めた修復事例のレポートです。

一見すると「システムの復元」であっさり直ったように見えますが、プロの視点では「初期化待ったなし」の危険な状態でした。なぜそう判断したのか、実際の診断画面(写真)を交えて解説します。

更新理由:2026年1月28日
修理内容はそのままで、注意点などを追記&手順書ではなく、実績ということが明確になる表現をAIで編集(ドキュメンタリー化)しました。

また修理したのはWindows10でしたが、Windows11でも同様のエラー&解決方法です。情報の鮮度に問題がないことを確認しました。

** 目次 **

  1. 実際の診断プロセス:コマンドで「重症」と判断した根拠
  2. 修復の実施:システムの復元で起動に成功
  3. 補足:自分で直す場合の注意点
  4. Windows起動トラブルでお困りの時は…

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実際の診断プロセス:コマンドで「重症」と判断した根拠

お客様からお預かりしたパソコンは、電源を入れると以下の画面で完全にフリーズ(停止)してしまう状態でした。

【比較】よくある「再起動ループ」と今回の「停止」の違い

症状 自動修復ループ 準備中で停止(今回)
画面の動き くるくる回り再起動する 画面が完全に固まる
主な原因 更新プログラムのバグ システムファイルの不整合
深刻度 中(設定で直ることも) 重症(初期化リスク大)

※この表は、当社の過去の修復実績に基づく傾向です。

自動修復を準備していますの画面で停止している様子
通常は「くるくる」回って再起動を繰り返しますが、今回はこの画面で固まっていました。
*画像はすべて当社のPCです。お客様の画面を撮影することは一切ありません。

この状態で止まってしまう場合、パソコン内蔵の修復機能自体が壊れている可能性が高いです。そこで、私たちはメンテナンス用のUSB(回復ドライブ)を使って、外部からシステムの中身を診断しました。

コマンドプロンプトで「システム破損」を確認

黒い画面(コマンドプロンプト)で、パソコンの心臓部であるCドライブの状態を確認した時の写真がこちらです。

コマンドプロンプトでファイルの日付を確認している画面
診断コマンド:dir c:\ /a を実行した様子

【プロの着眼点】日付がバラバラなのは異常です
通常、システムファイルの更新日時は揃っているものですが、今回は日付がバラバラでした。
これは、Windows Updateなどの更新処理が途中で失敗し、システムが「ちぐはぐ」な状態になって壊れていることを意味します。これが起動しない原因でした。

さらに詳しくWindows Updateの履歴を調べましたが、記録上は「成功」となっていました。つまり、「パソコン自身は成功したと思っているが、実は内部がボロボロ」という、非常にタチの悪い(重症な)壊れ方であると判断しました。

コマンドプロンプトで更新プログラムの状況を確認
記録上はエラーが出ていないため、自動修復機能も何をしていいかわからず停止していたようです。

修復の実施:システムの復元で起動に成功

診断の結果、「部品の故障」ではなく「Windowsシステム情報の破損(論理障害)」であることが確定しました。

更新日時がバラバラになる前の日付まで、パソコンの状態を巻き戻す「システムの復元」を行いました。

システムの復元の選択画面
トラブルが起きる前の日付を選んで復元を実行します。

破損する前の復元ポイントが残っていたため、この作業だけで無事にWindowsが起動するようになりました。外付けハードディスクなどへデータのバックアップができます。

お客様のご要望はなんとしてでもデータを生かすことでした(パソコンは買い替えでも可)。これ以上の作業は、むしろ悪化させてしまうリスクもあり、データのバックアップ方法などをレクチャーして完了しました。

補足:自分で直す場合の注意点

直ったとしても油断は禁物です

簡単に直ったとしても、プロとしての見解は「まだ安心できない」です。

なぜなら、一度ここまでシステム日付がバラバラに壊れたパソコンは、目に見えない部分で不整合が起きている可能性が高いからです。

古いパソコンのスペックでしたが、40分で直しました。見た目は簡単に直せたトラブルでも、今回のように、起きている状況は重症というケースもあります。

もしご自身で簡単に直せた場合も、それで完治と思わないでください。以下の2点をご注意ください。

  1. すぐにデータのバックアップを取る
    いつまた止まるかわかりません。動いているうちにUSBメモリやクラウドへデータを逃がしてください。
  2. 将来的な「初期化(リカバリ)」を覚悟する
    不安定なシステムを使い続けるより、一度初期化して綺麗に入れ直すのが最も安全な解決策です。

「自分ではコマンド画面なんて触れない」「データのバックアップだけでも先にプロに頼みたい」という場合は、無理に操作せず、修理をご検討ください。

その他の補足

手順書ではないため、本文中では省略になっておりますが、以下の準備物や注意点があります。

1. 回復ドライブ

回復ドライブはUSBメモリで作成するWindowsのメンテナンス機能です。会社やご家庭にある正常に動作する他のパソコンで作成した回復ドライブを使ってトラブルの起きたパソコンをメンテナンスできます。内部リンク: 回復ドライブの作り方と起動方法 でご確認ください。

2. BitLocker(暗号化)の確認は必須

BitLocker回復キーの入力を求めてくる場合は、入力しないとメンテナンスができないのですが、スキップされているケースも意外とあります。もしまだ入手できていない場合は、スマホで回復キーを確認する方法 をご確認ください。

3. 復旧直後の「Windows Update」一時停止

システムの復元で直ったとしても、それは「トラブルの原因となった更新プログラム」が入る前の状態に戻っただけです。そのまま放置すると、数時間後にまた同じ更新が入り、同じ症状(停止)が再発します。起動したらすぐに、設定から「更新を7日間一時停止」し、その間にバックアップを行ってください。

4. 部品故障(HDD/SSD)だった場合のリスク

もし今回のトラブルの原因が「Windowsの破損」ではなく「HDDやSSDの寿命・故障」だった場合、システムの復元のような負荷の高い作業は、壊れかけの部品にトドメを刺す行為になります。回復ドライブでのメンテナンスも終わらない場合は、無理に操作せずプロにご依頼ください。