「自動修復を準備しています」で停止して Windows10 が起動しないときの 7 つの修復方法

「自動修復を準備しています」画面

メンテナンスが始まる前に停止しています…

この「自動修復」は、自分で自分を直す自己修復ツールです。Windows10、8 が起動できないときに自動的に始まり、修復されます。つまり何かしらのトラブルは既に起きています。ただ、ほとんどのケースはちょっとしたトラブルであり「この画面はなんだろう?!」と思っているうちに修復が完了し、いつものようにきちんと起動します。

そしてこの「自動修復を準備しています」画面ですが、まだ自動修復(メンテナンス)のプログラムを読み込んでいる段階です。読み込みが終わるとメンテナンスがはじまり、この次に「 PC を診断中 」画面になり、「ディスクエラーを確認しています…」画面になります。まだまだ自動修復は実行されていません。

それではなぜプログラムの読み込みが完了しないのでしょうか?

「自動修復を準備しています」画面から進まない、その原因は…

Windows7 から、Windows に起動トラブルが発生すると自分で自分を直してくれる「自動修復(スタートアップ修復)」が搭載されました。Windows10、8 にはその進化版が搭載されています。ただ Windows7 の時代から、Windows 起動トラブルと一緒にこの修復機能も壊れていたなんてケースもあったりします。実はこの現象、そんなに珍しい話ではありません。

そして Windows7 であれば DVD 版の自動修復(スタートアップ修復)を作成しトラブルを直すことができました。こちらはプログラムが壊れていないため無事修復が進みます。ちなみに右のリンクは、スタートアップ修復が終わらないものの、Windows DVD から修復に成功した事例です( 「スタートアップ修復が終了しない」の起動修復 Sony Vaio)。当社の実績ブログが開きます。

なお、「準備しています」というメッセージの通り、まだまだ自動修復(メンテナンス)を実行していません。メンテナンスを実行するためのプログラムを読み込んでいる最中です。通常、このプログラムの読み込みに 1 分もかかりません。もし 3 分以上「自動修復を準備しています」画面から進まない場合は、このプログラムの読み込みに失敗していると判断して間違いないでしょう。

このトラブルの注意点です!

Windows の起動トラブルが原因で「自動修復を準備しています」画面から進まないというケースの他に、部品の故障が原因で「自動修復を準備しています」画面で止まっているというケースもあります。

もし部品が故障している場合は、作業することで悪化させてしまいデータを壊してしまう恐れもあります。作業する時は放置せずに注意深く見守ることが鉄則です。以下の症状は特に注意したいポイントです。

1. ハードディスクのアクセスランプが点灯状態
「自動修復を準備しています」画面で止まっているのにハードディスクのアクセスランプが点灯状態の場合、プログラムのエラーでループし、暴走していることも考えられますが、ハードディスク故障もひとつの原因として考えられます。この症状が出ている場合は注意しておきたいところです。

2. 「自動修復」の画面を何回か見たことがある
トラブル発生時に自分で自分を直す自己修復ツールです。そのため、この画面を何回か見たことがあれば頻繁にトラブルが起きていたということになります。もちろん、たまたまの偶然というケースもありますが、これらは故障の前兆だったというケースもあります。少しずつ劣化して弱くなっていくような経年劣化的なイメージです。

3. 強制終了したらこうなった
インターネット使用中やファイルを開こうとしてフリーズした、また動作が極端に遅くなったなどで「強制終了したら」この症状になったというケースでは、プログラムの暴走も考えられますが、ハードディスク故障もひとつの原因として考えられます。ちなみに「自動修復の画面を何回か見たことがある」は経年劣化ですが、こちらは突然壊れたイメージです。

4. 回復ドライブでの起動も時間がかかる
回復ドライブのプログラムは正常です。そこで回復ドライブからの起動でも読み込みに 1 分以上かかる場合はハードディスク故障の可能性があります。なお、ハードディスクのアクセスランプが点灯状態であれば、応答速度が極端に落ちているため、故障と判断して間違いありません。

5. 修復に 2 時間を超える
回復ドライブから自動修復が始まっても、まだまだ注意は必要です。あくまでも Windows の修復しか行いませんので、膨大な時間はかかりません。よくあるトラブルなら 1 時間以内です。そして 2 時間を超えれば異常な範疇と言えるでしょう。放置して 24 時間待つなら、長くても 4 時間くらいで止めたいところです。

それでは私がおすすめする順番で、「自動修復を準備しています」で停止して Windows10 が起動しないときの 7 つの修復方法をレポートします。まずはパソコンの掃除から順番に作業してください。*Windows10 ベースで書いております。Windows8 では使えない機能もありますが、使えるメニューの作業方法は同じです。この作業には、回復ドライブが必要になります。すべてを作業する場合は最大で24時間(通常は90分くらい)かかります。

  1. 動画でも手順をレポートしています!
  2. パソコン内の掃除
  3. 増設部品の取り外し
  4. 回復ドライブからの「UEFI ファームウェアの設定」
  5. 回復ドライブからの「スタートアップ修復」
  6. 回復ドライブから「更新プログラムのアンインストール」
  7. 回復ドライブからの「システムの復元」
  8. 回復ドライブからの「イメージでシステムを回復」
  9. 万が一、お困りの時は…
作者の齋藤実の顔写真

Author by 

IT トラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。

こんにちは、パソコンが苦手な人でも安全で簡単にできるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったならとても幸いです! ぜひご活用いただければと思います。

10周年の節目になりましてホームページを新デザインに移行中です。古いページが表示されることもありまして、ご面倒をおかけします。また Internet Explorer は機能が古く非対応です。大変申し訳ありません。Ver.5.1.1

動画でも手順をレポートしています!

自動修復を準備しています、で停止して Windows10 が起動しないときの 7 つの修復方法(YouTube版)です。*音は出ません。

実際に作業されるときは動画を見ながらのほうがわかりやすいかと思いましてここでレポートしている手順を動画で作りました。もちろん、このトラブルの概要などもすべてレポートしております。こちらの動画は合計で 14 分 30 秒あります。

この作業では回復ドライブを使います。回復ドライブの作り方回復ドライブからの起動方法 でご確認ください。

各対処法の YouTube 動画をピンポイントで確認される場合は以下のリンクからどうぞ!

パソコン内の掃除

パソコンの掃除をした画像
CPU ファン周りのホコリがポイントです。

パソコン内のホコリを取り除いてください。

パソコン部品は熱に弱いため、内部の熱を外に放出しています。熱で壊れることはありませんが、フリーズや誤作動の原因になります(正常に動作できなくなります)。もしパソコンが起動しないときに掃除をされる場合はホコリの除去がポイントになります。

重要なのは、CPU ファン周りです。フリーズや誤作動の原因になります。ピンセットやエアダスターなどを使い、ホコリの目詰まりを改善してください。念のため、空気の流れの要になります吸気口のホコリも取り除いてください。

作業するときは感電防止のためコンセントから外してください。ノートパソコンはバッテリーも外してください。電源から外して掃除をすることで、放電も兼ねられます。

この対処法の詳細ページは、パソコンの掃除 からご確認ください。

増設部品の取り外し

増設メモリを取り外す写真
増設メモリがある場合は取り外してください。

パソコン購入後に増設しているメモリやハードディスクがある場合は取り外してください。

よくあるのはメモリの増設です。購入時から接続されていた既存メモリと自分で取り付けた増設メモリがある場合は、増設メモリを取り外して既存メモリだけにしてください。相性問題で不安定になり、フリーズの原因になることもあります。

また増設ハードディスクの故障の影響で、Windows が起動できないというトラブルもあります。自分で取り付けた増設ハードディスクがある場合は取り外してください。

回復ドライブからの「UEFI ファームウェアの設定」

UEFIファームウェアの設定を変えている画像

回復ドライブの UEFI ファームウェアの設定から、Secure Boot の設定を Disabled にしてください。再起動しても改善しない場合は、次に Load Defult や Factory Reset を行って設定をリセットしてください。

UEFIファームウェアの設定とは、Windows の設定ではなく、パソコン本体の設定になります。Secure Boot は起動時のセキュリティチェックでして、誤検出が理由でエラーを起こしていることもあり、この設定だけで無事起動したという事例もあります。

再起動しても改善しない場合は、次に Load Defult や Factory Reset を行って UEFI ファームウェアの設定をリセットしてください。特にデスクトップパソコンは増設といった改造ができるため、UEFI ファームウェアの設定のオプション項目が多いです。昔からこの設定が変わってしまうというトラブルがあり、設定のリセットは昔からの定石です。

回復ドライブは USB メモリで作成した Windows のメンテナンスツールです。トラブルが起きているパソコンで作成することはできないため、たとえば職場内や家族の正常なパソコンで作成し、トラブルの起きているパソコンで使います。

起動に 3 回失敗したときに始まる「自動修復を準備しています」画面で停止してしまうトラブルでも、正常なパソコンで作成した回復ドライブなら間違いなくメンテナンスが行えます。*回復ドライブが起動しない場合は、パソコン部品が故障している可能性があります。

もし UEFI ファームウェアの設定画面に移ってからの操作方法がわからないときは、パソコンメーカーさんに Secure Boot を無効にする方法や、設定をリセットする方法を電話でご確認ください。

この対処法の詳細ページは、Windows が起動しないときの回復ドライブの作り方です!回復ドライブからのUEFIファームウェアの設定方法です! からご確認ください。

回復ドライブからの「スタートアップ修復」

回復ドライブから「スタートアップ修復」を試している画像

回復ドライブから起動して「スタートアップ修復」でメンテナンスしてください。

回復ドライブの「スタートアップ修復」は、「自動修復を準備しています」と同じ機能です。もちろん、正常なパソコンで作成した回復ドライブの「スタートアップ修復」でしたら、停止することがありません。

この対処法の詳細ページは、回復ドライブからスタートアップ修復を実行する手順です! からご確認ください。

回復ドライブから「更新プログラムのアンインストール」

回復ドライブから「更新プログラムのアンインストール」を試している画像

回復ドライブの「更新プログラムのアンインストール」から Windows アップデート前の状態に戻してください。

Windows の起動トラブルで一番多いのが Windows アップデートがらみです。そんな Windows アップデートのトラブル解決策として、更新プログラムのアンインストール機能が Windows10 から搭載されました。

更新プログラムのアンインストールには「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」、「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」の 2 つのメニューがあります。品質更新は毎月配信される Windows Update です。機能更新はメジャーアップデートと呼ばれる Windows10 のバージョンアップです。

直近に行ったアップデートがどちらなのか不明な場合は、まずは「最新の品質更新プログラムをアンインストールする」をお試しください。もし再起動して改善していない場合は、次に「最新の機能更新プログラムをアンインストールする」をお試しください。

この作業で改善した場合は、次回の Windows アップデートで再びトラブルが起きる可能性も残ります。あくまでも Windows アップデート前に戻しただけです。もし解決したら、写真などのデータのバックアップを行ったり、 WEB サービスのパスワードやアプリのライセンスを控えたりして様子見してください。再発するようであればその時は初期化するしかないでしょう。

この対処法の詳細ページは、回復ドライブから「更新プログラムのアンインストール」 からご確認ください。

回復ドライブからの「システムの復元」

回復ドライブからの「システムの復元」を試している画像

回復ドライブの「システムの復元」から Windows 起動トラブル前の状態に戻せるかお試しください。

「システムの復元」は Windows システムのバックアップであり、Windows にエラーが起きる前の正常な状態に戻すことができます。 若い日付の復元ポイントからお試しください。

この対処法の詳細ページは、回復ドライブからシステムの復元を実行する手順です! からご確認ください。

回復ドライブからの「イメージでシステムを回復」

イメージでシステムを回復を試している画像
この作業は上級者向けです。

回復ドライブから起動いて「イメージでシステムを回復」をお試しください。

イメージでシステムを回復はパソコンの使用者が設定しない限り、「システムの復元」のように自動的にバックアップされていません。

注意点としましては、Windowsだけではなく、データもアプリも設定もすべてがバックアップ時の状態に戻ります。

ちなみに、イメージでシステムを回復は、Windows Vista の後期から搭載されました。すべてがバックアップに戻りますのでかなり強力ではあるものの取り扱いが難しい機能でもあります。事前にバックアップを作るだけではなく、バックアップから戻す予行演習もしていないと失敗することがあります。強力なツールですが難易度が高く、上級者向けといえそうです。

もし予行演習などで「イメージでシステムを回復」ができることを確認していたのにトラブル時にうまくいかない……失敗してしまう場合は部品故障の可能性大です。