Windowsが起動せず「自動修復を準備しています」の画面でくるくる回ったまま終わらないトラブル。「あとどのくらい待てばいいのか?」と不安な方へ、結論をお伝えします。
【強制終了の目安】
SSD搭載なら10分、HDDなら90分待っても進まない場合は、パソコンの故障が原因の可能性が高いため、強制終了して切り分けを行うのがおすすめです。
特に「自動修復を準備しています」というメッセージの場合は、まだメンテナンス作業に入っておらず長時間待つ意味が薄いため、目安を超えたら強制終了して切り分けを行います。
もし「自分はパソコンに詳しくないから…」と不安な場合でも、秋葉原でパソコン修理を15年以上経験する厳しい目線で、大切なデータを守るための正しい待ち時間と、強制終了後の安全な診断手順を解説します。
・・ 目次 ・・
- いま終わらない人がどのくらい待てば良いのか(強制終了の目安)
- 【重要】強制終了していい理由
- 【画像で解説】強制終了から診断までの手順
- 【結果で診断】スタートアップ修復の動きでわかる「故障の原因」
- 【補足】診断と修復作業に必要なもの
- よくある質問(FAQ)
- まとめ(結論だけ3行)
- 万が一、お困りの時は…


いま終わらない人がどのくらい待てば良いのか(強制終了の目安)
「いつまで待てばいいのか?」という疑問への答えは、お使いのパソコンの記憶装置(SSDかHDDか)によって大きな目安が決まります。
以下の時間を超えても終わらない場合、次に進む、診断を行うタイミングです。
ストレージの種類別:待つ時間の限界ライン
故障しかけている記憶装置は読み込み速度が極端に低下します。以下の「注意ライン」を超える時間は、その可能性がとても高い状態です。これ以上通電を続けると、データを取り出せなくなるリスクが高まります。
| 種類 | 待つ目安 | 注意ライン(故障の可能性大) |
|---|---|---|
| SSD(最近の主流) | 10分 | 20分以上 |
| HDD(古いPCなど) | 90分 | 180分以上 |
画面メッセージによる「見込み」の違い
画面に表示されているメッセージによって、パソコンが内部で何をしているかが分かります。実は「待つ意味がない」パターンも存在します。
- 「修復しようとしています」 / 「ディスクのエラーを確認しています」
実際に修復作業を試みています。しかし、上記の目安時間を超える場合は、修復できないほど重度な障害が発生しています。 - 「自動修復を準備しています」 / 「PCを診断中」 / 「黒い画面」
これは修復作業の「段取り」をしている段階です。ここで止まっているということは、メンテナンス作業自体が始まっていません。
【重要】強制終了していい理由
「自動修復」とは、Windows11が起動できないときに自動的に実行される修復機能です。
本来は数分くらいで、長くても一定時間で終了します。
終わらないのは異常?
はい、異常です。
「修復できない」だけなら正常ですが、「処理が終わらない」のは修復プログラムが途中で止まっている状態です。
自動修復が終わらない主な原因
- Windowsシステムの破損(修復処理が失敗してループする)
- SSD/HDDの劣化・故障(読み込みが遅すぎて修復が進まない)
- 周辺機器や一時的な誤作動(帯電やUSB機器などが影響する)
原因の切り分け方法(結論)
まず周辺機器を外して放電を行い、誤作動を除外します。
そのうえで、回復ドライブから「スタートアップ修復」を実行するのが最も安全な切り分けです。
- スタートアップ修復が完了する → Windows側の破損が原因の可能性が高い
- スタートアップ修復も終わらない → SSD/HDD故障の可能性が高い
自動修復が終わらない場合は、このように原因を切り分ける作業が必要になります。
そのため、目安の時間を過ぎたら「診断のために強制終了する」のは正常な判断です。
むしろ、放置し続けるほうが、SSD・HDDに負担をかけてしまうリスクになります。
【画像で解説】強制終了から診断までの手順
目安時間を過ぎている場合、強制終了(電源ボタン長押し)をする必要があります。 ただし、すぐに電源を入れ直すのではなく、以下の手順で「切り分け」を行うことで、自分で直せるのか、または故障などの修理や買い替えが必要なのかを診断できます。
ここでは”作業の流れ”が追いやすくなるよう、文字数を少なく工夫しました。そのため、
手順1:まずは強制終了と放電
① 電源ボタンを長押しする
目安時間が過ぎましたら、画面が真っ暗になるまで、電源ボタンを10秒以上押し続けてください。
② ケーブルをすべて抜く&放電
電源が切れたら、ACアダプタやマウスなど、つながっている線をすべて抜きます。この状態で5分間放置してください。これでパソコン内部の不要な電気が抜けます。
手順2:回復ドライブを使った診断
③ 回復ドライブ(USB)を挿して電源ON
5分経ったら、用意した「回復ドライブ」をUSBポートに挿し、電源を入れます。
※機種によっては、電源を入れた直後にF12キーなどを連打して「ブートメニュー」を出す必要があります。
一番多いのが「F12」連打です。
HPは「F9」。
Surfaceは「音量下げる」+「電源ボタン」。
lenovoは「novoボタン」。
迷ったときは 回復ドライブの作り方と起動方法の手順 です。
④ 「ドライブから回復する」を選ばない!
【重要】キーボードのレイアウト選択画面が出たら「Microsoft IME」を選びます。
次にメニューが出ますが、「ドライブから回復する」は選ばないでください(データが消えます)。
必ず「トラブルシューティング」を選んでください。
⑤ スタートアップ修復を実行する
「詳細オプション」に進み、「スタートアップ修復」をクリックします。
これが「Windowsの起動トラブルを直す」専用の機能です。
迷ったときは 回復ドライブでの起動方法とスタートアップ修復の手順 です。
手順3:BitLocker回復キー
【結果で診断】スタートアップ修復の動きでわかる「故障の原因」
「スタートアップ修復」を実行した後、どのような挙動になったかで、あなたのパソコンの故障原因が特定(切り分け)できます。
診断パターン1:修復作業自体が終わらない
【症状】
回復ドライブのスタートアップ修復も終わらない。
【判定:部品(SSD/HDD)の故障】
修復プログラムすら正常に走らない場合、データを保存している部品が物理的に壊れています。
これ以上通電すると、データが完全に破壊される恐れがあります。
【対処法】
修理または買い替えが必要です。
データが重要な場合は、これ以上何もせず、パソコン修理依頼を検討してください。
診断パターン2:自動修復は完了するが、Windowsが起動しない
【症状】
回復ドライブのスタートアップ修復が終わったあと、再起動すると
自動修復がはじまり「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」画面が表示される。
*自動修復が終わるようになった。
【判定:Windowsシステムのエラー】
SSD/HDDなどの部品は動いていますが、Windowsのシステムが壊れている状態です。
この場合はまだ自分で直せる可能性があります。
【対処法】
まず「セーフモード」を試してください。
セーフモードで起動できれば、データのバックアップができます。
診断パターン3:自動修復が目安の時間を超えても終わらない
【症状】
回復ドライブのスタートアップ修復は完了したものの、再起動すると
自動修復がはじまり目安の時間を超えても終わらない。
*現象は改善せず。
【判定:Windowsシステムのエラー(重度)】
SSD/HDDは動作している可能性がありますが、Windowsの起動に必要な部分が大きく壊れている状態です。
自動修復だけでは直らないケースが多いです。
【対処法】
回復ドライブから「システムの復元」を試してください。
【診断2の方へ】セーフモードを実行する手順
診断パターン2だった方は、自動修復機能からセーフモードを実行します。
① 「スタートアップ設定」を選択
自動修復の完了画面「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」でキーボードのEnterを押してください。
トラブルシューティング → 詳細オプション → スタートアップ設定 → 再起動
※再起動後にBitLocker回復キーを求められる場合があります。
迷ったときは Windows11セーフモードの手順 です。
② 再起動後に「4」または「F4」を押す
セーフモードで起動できた場合は成功です。まず写真・書類など大事なデータをUSBメモリや外付けHDDへコピーしてください。
その後、通常起動でWindowsアップデートやドライバ更新などを行うと改善することがあります。
セーフモードが起動できない場合は、Windowsの破損が重い状態です。
次の手順として、回復ドライブから「システムの復元」を試してください。
【診断3の方へ】システムの復元を実行する手順
診断パターン3だった方と診断2セーフモードで起動できなかった方は、回復ドライブを使ってもう一つの修復機能を使います。
① 「システムの復元」を選択
先ほどと同じ手順で、USBメモリから起動し、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」まで進みます。
メニューの中から「システムの復元」をクリックします。
※ここでBitLocker回復キーを求められる場合があります。
迷ったときは 回復ドライブでの起動方法とシステムの復元の手順 です。
② 正常だった日付を選んで実行
トラブルが起きる前(昨日や一週間前など)の日付を選択し、実行します。
これが完了すれば、無事にWindowsが起動するようになります。
復元ポイントがない場合は、初期化 or パソコン修理 or 買い替えを検討するタイミングになります。
別PCがなく回復ドライブが作れない場合
周辺機器の取り外しと放電を行ったあと、通常起動を試してください。
- 自動修復が終わった場合は、上記診断2と同じ状態です。セーフモード を試してください。
- 改善しない場合は、回復ドライブを入手するか修理相談を検討する段階です。
【補足】診断と修復作業に必要なもの
診断手順(回復ドライブでの起動)を行うには、以下の準備が必要です。
もし「手元にない」「難しそうだ」と感じる場合は、無理に作業を進めるとデータを消してしまうリスクがあります。その場合はプロへの相談を優先してください。
- 正常に動く別のWindows11パソコンで 回復ドライブの作り方の手順 。
- BitLocker回復キーの入力を求められる場合のみ BitLocker回復キーの見つけ方(スマホで確認可能) 。
- スタートアップ修復: 回復ドライブでの起動方法とスタートアップ修復の手順 。
- セーフモード: Windows11セーフモードの手順 。
- システムの復元: 回復ドライブでの起動方法とシステムの復元の手順 。
- 約1時間の作業時間。


よくある質問(FAQ)
重要:結論だけ知りたい人向け
Q.「自動修復を準備しています」は何分まで待つべき?
A.SSDなら10分、HDDなら90分が目安です。超えるなら強制終了して次の診断に進みます。
Q.強制終了しても大丈夫?データは消える?
A.多くの場合データは消えません。ただし負担になるため、SSD10分・HDD90分を超えたら実行します。
Q.「PCを診断中」や黒い画面でも待つべき?
A.長時間変化がないなら作業が進んでいない可能性があります。目安を超えたら診断へ進みます。
Q.「修復しようとしています」は待った方がいい?
A.これは修復処理中です。SSD10分・HDD90分を超えて進まないなら故障や重度エラーの可能性があります。
Q.回復ドライブのスタートアップ修復が終わらない場合は?
A.SSD/HDD故障の可能性が高いです。通電を続けず、データ優先なら修理相談が安全です。
Q.BitLocker回復キーを求められたらどうする?
A.48桁の回復キーが必要です。Microsoftアカウントや職場管理者アカウントで確認できる場合があります。
補足FAQ(困ったとき用)
Q.SSDかHDDか分からない場合は?
A.起動できるならタスクマネージャー→パフォーマンス→ディスクで確認できます。起動不可なら購入年で推測します。
Q.強制終了した後、すぐ電源を入れていい?
A.すぐ入れず、ACアダプタなどを抜いて5分放電してから再起動するのが安全です。
Q.「ドライブから回復する」を押すとどうなる?
A.初期化扱いになり、データが消える可能性があります。データを残すなら選ばずトラブルシューティングを選びます。
Q.スタートアップ修復が終わってもループする原因は?
A.SSD故障ではなくWindowsのシステム破損の可能性があります。この場合はシステムの復元で改善することがあります。
Q.システムの復元をするとデータは消える?
A.写真や書類などの個人データは基本的に消えません。ただしアプリやWindows更新が巻き戻る場合があります。
Q.復元ポイントがない場合はどうする?
A.システムの復元はできません。初期化や修理が必要なケースがあります。データ優先なら初期化前に相談が安全です。
Q.修理に出すべき判断基準は?
A.スタートアップ修復が終わらない、異音がする、極端に遅い場合はSSD/HDD故障の可能性が高く修理検討が必要です。
まとめ(結論だけ3行)
- SSDなら10分、HDDなら90分が待つ目安です。
- 時間を超えて終わらない場合は、強制終了→放電→回復ドライブで診断します。
- スタートアップ修復も終わらないなら、SSD/HDD故障の可能性が高いです。

Author : 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理(2023年6月で15周年)をしておりまして、パソコンに苦手意識があっても安全にお試しいただけれるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
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