この記事の要約
- 症状
- パソコン使用中に突然再起動を求められ、その後「修復しようとしています」の画面から進まなくなった。
- 原因
- スリープ運用を続けたことでWindows Updateが完了できず、強制再起動のタイミングでシステムに不整合が発生した。
- 診断
- コマンドプロンプトで「$WinReAgent」の更新日時とインストール履歴を調査。更新プログラム自体は正常に入っていることを特定した。
- 解決策
- 「更新プログラムのアンインストール」では直らない状態と判断し、回復ドライブから「システムの復元」を実行して復旧した。
- 注意点
- システムの復元はリスクを伴う最終手段。まずはリスクの低い「更新プログラムのアンインストール」を試し、改善しない場合にのみ実施すること。
パソコン使用中に突然「再起動」の通知が表示され、それ以降、何度起動しても「修復しようとしています」の画面から進まなくなってしまった……。この記事は、そんなWindows11の起動トラブルを解決した実際の修理事例です。
結論から申し上げますと、このトラブルの正体は「スリープ運用により完了できなかったWindows Updateの失敗」でした。Windowsが更新を完了させるために強制再起動を行った結果、システムに不整合が生じていたのです。
今回は、一般的な「更新プログラムのアンインストール」では直せないこの症状を、どのように診断し、データを消さずに「システムの復元」で直したのか。プロの視点からその一部始終をレポートします。
なお、ご自身での操作にはリスクも伴います。「コマンド操作は怖い」「中のデータを絶対に残したい」という方は、無理に自己解決しようとせず、当社の修理サービスもご検討ください。
更新理由:2026年01月28日
修理内容はそのままで、注意点などを追記&手順書ではなく、実績ということが明確になる表現をAIで編集(ドキュメンタリー化)しました。
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Author : 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理を行っております。この記事は、実際の修理内容をもとにした「修理日誌」としての事例紹介です。「これなら自分で切り分けできそうか」、それとも「修理に出したほうが良さそうか」。その判断材料として、この実録が役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
オレンジセキュアサービス株式会社 | 千代田区神田佐久間河岸70 第二田中ビル4B号 | 営業時間:8時00~20時00(予約制)年中無休 | 出張・持込み・宅急便 | PC修理・ウイルス駆除・データ復旧 | 法人定期保守


事例:Windows11「修復しようとしています」が進まない状況と原因
今回ご依頼いただいたのは、「パソコン使用中に突然、再起動のメッセージが表示され、それ以降『修復しようとしています』から進まなくなった」という事例です。
お客様にお話を伺うと、普段は電源を切らずに「スリープ」で運用されていたとのこと。ここがトラブルの引き金でした。
「突然の再起動」の正体はWindows Update
Windows Updateは、パソコンのシャットダウンや再起動のタイミングで更新を完了させます。しかし、スリープ運用のみで長期間再起動していないと、Windowsが「更新を完了させるために」強制的に再起動をかけることがあります。
今回のケースは、この強制再起動のタイミングでシステムに不整合が起き、Windowsが正常に起動できなくなった状態でした。
プロの診断:なぜ「システムの復元」が必要だったのか
「修復しようとしています」というメッセージが出た場合、一般的には「更新プログラムのアンインストール」を試すのが定石です。しかし、やみくもな操作は状況を悪化させます。
当社では、まずコマンドプロンプト(黒い画面)を使って、パソコン内部の状態を正確に診断しました。
診断1:トラブルの起点を特定する
まず、Cドライブ内のシステム更新に関連するフォルダ「$WinReAgent」を確認しました。
*画像はすべて当社のPCです。お客様の画面を撮影することは一切ありません。
調査の結果、1週間前の日付でタイムスタンプが更新されており、その日を境にシステムファイルに異常が発生していることがわかりました。これにより、1週間前のWindows Updateがトラブルの起点であると特定できました。
診断2:更新プログラムのインストール状況を確認
次に、Windows Update自体が失敗しているのか、それともインストールは成功しているのかを確認しました。
コマンドで履歴を確認したところ、更新プログラムのインストール自体は「正常完了」していました。インストール自体は成功しているため、更新プログラムだけを削除する「更新プログラムのアンインストール」機能では、この不整合は直せないと判断しました。
解決策:システムの復元を実行
更新プログラム単体の問題ではなく、システム全体の状態を戻す必要があるため、「システムの復元」を選択しました。
診断通り、1週間前の復元ポイント(バックアップ)が残っていました。これを実行することで、写真や書類などのデータを消すことなく、Windowsの起動トラブルだけを解決することに成功しました。
【まとめ】今回の特定フロー
- STEP 1:再起動ループを確認
- STEP 2:コマンド
dir c:\ /aを実行 → $WinReAgentの日付異常を発見(今回の決定打) - STEP 3:コマンド
dism ... /get-packagesを実行 → 更新プログラムのインストール自体は「正常」と確認 - 判定:更新プログラムの破損ではなく、構成の不整合と断定 → 「システムの復元」を選択
補足:修復作業を試されるときの注意点
BitLocker回復キーの入力を求めてくる場合は、入力しないとメンテナンスができないのですが、スキップされているケースも意外とあります。もしまだ入手できていない場合は、スマホで回復キーを確認する方法 をご確認ください。