Windows11「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」再起動ループの修復実績

結論:原因はシステム破損ではなく、Windows Updateの処理が停止していたことでした。
セーフモードで起動するだけで更新が完了し、システムの変更なしで正常起動しました。


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オレンジセキュアサービス株式会社

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この記事の事例要約

症状
「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」画面と、「デバイスに問題が発生し、再起動する必要があります(または英語メッセージ)」画面がループし、Windows11が起動しない。
診断結果
コマンドプロンプトによる検査(ファイルシステム、レジストリ、更新履歴)では、修復対象となるエラーは一切検出されず。
原因
システム破損ではなく、Windows Updateの適用処理が途中で停止(スタック)していたこと。
解決策
セーフモードで起動。起動プロセス中に更新プログラムの構成が自動的に再開・完了し、その後は通常起動で復旧。
注意点
明確なエラーがない状態で「システムの復元」や「初期化」を行うと、逆にシステムを破損させるリスクがある。まずはシステムに変更を加えない「セーフモード」での切り分けが重要。

今回は、Windows11ユーザーを悩ませる「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした」画面と、ブラックスクリーンのループ現象を解決した事例レポートです。

このトラブルの厄介な点は、「パソコンが壊れた」かのように見えるのに、実は「ただの更新詰まり」であるケースが多いことです。

実際、今回のご依頼でも、システムのエラーチェックでは「異常なし」と判定されました。ここで焦って「パソコンの初期化」をしてしまうと、無事だったはずのデータやアプリをすべて失うことになります。

なぜエラーがないのに起動しなかったのか? そして、なぜ「セーフモード」にするだけで直ったのか? エラーメッセージに隠された本当の原因と、私たちが実際に行った修復手順を詳しく解説します。

更新理由:2026年01月26日
修理内容はそのままで、注意点などを追記&手順書ではなく、実績ということが明確になる表現をAIで編集(ドキュメンタリー化)しました。

  1. 実際の修復レポート:エラーなき起動ループの謎
  2. プロの診断プロセス:異常がないことが「罠」だった
  3. 解決の瞬間:セーフモードが「詰まり」を解消した
  4. ご自身で作業する場合の最終確認(セーフティネット)
  5. Windows トラブルでお困りの時は…

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実際の修復レポート:エラーなき起動ループの謎

お客様からお預かりしたパソコンは、最新のWindows11でした。ご申告によると「迅速なマシンの回復」などを試しても、起動しない状態がループするとのこと。

実際に電源を入れて現象を確認したところ、通常の日本語メッセージではなく、英語の画面が表示されました。

Your device ran into a problem and needs to restartの画面
▲まず表示されたのは英語のブラックスクリーン。「Your device ran into a problem...」という表記でした。

このあと再起動がかかり、「現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした。」画面になります。このループ現象を確認しました。

ここから、私たち専門家がどのように原因を絞り込んでいったのか、実際の診断プロセスをご紹介します。

プロの診断プロセス:異常がないことが「罠」だった

Windowsが起動しない場合、通常は「ファイルの破損」や「設定の異常」が見つかります。私たちは回復ドライブ(USBの修理道具)を使って、パソコンの裏側を徹底的に検査しました。

しかし、今回のケースは「悪いところが一つも見つからない」という、非常に厄介な状態でした。

1. ファイル構造の検査

まずはCドライブ(Windowsが入っている場所)の中身が見えているか確認しました。

検査コマンド:dir c:\ /a
コマンドプロンプトでdir c:\ /aの画面
▲結果:正常。Windowsのファイルはそこに存在しており、消えていませんでした。
*画像はすべて当社のPCです。お客様の画面を撮影することは一切ありません。

2. システム修復の要否確認

次に、Windowsの心臓部である「レジストリ」や「ファイルシステム」に傷がないか調べました。

検査コマンド:chkdsk c: /f
検査コマンド:dir c:\windows\system32\config
コマンドプロンプトでdir c:\Windows\system32\configの画面 コマンドプロンプトでchkdsk c: /fの画面
▲結果:すべて正常。通常、ここが壊れていることが多いのですが、今回は修正箇所がありませんでした。

3. 更新履歴の確認

「直前にWindows Updateが失敗していないか?」も重要なチェックポイントです。

検査コマンド:dism /image:c:\ /get-packages
コマンドプロンプトでdism /image:c:\ /get-packagesの画面
▲結果:インストール済み。エラーで止まっている記録はありませんでした。
診断の結論
あらゆる検査で「正常」と出ました。
これはつまり、「壊れている箇所がないのに、何かが邪魔をして起動できない」ということを意味します。

ここで焦って「システムの復元」や「初期化」を行うと、正常なデータを壊してしまい、取り返しがつかなくなります。私たちはここで「修復」ではなく「整理」が必要だと判断しました。

解決の瞬間:セーフモードが「詰まり」を解消した

スタートアップ設定から「セーフモード」を選択します。

スタートアップ設定のセーフモードを選んでいる画像
▲ここで4番を選択し、セーフモードへ。

何もしないことが正解だった

セーフモードに入ろうとしたその瞬間、画面に「更新プログラムを構成しています ○○%」という表示が出ました。

実は、Windows Updateの適用処理が裏側で「詰まって」いただけだったのです。セーフモードのシンプルな起動プロセスがその「詰まり」を流してくれました。

その後、何事もなかったかのようにWindows11は正常に起動しました。お客様のデータも、設定も、アプリもすべて無事です。

ご自身で作業する場合の最終確認(セーフティネット)

本記事は実際の修復事例に基づいたレポートです。ご自身で同様の作業を行う場合、環境の違いやリスクを考慮する必要があります。作業前に以下の6点をご確認ください。

1. 回復ドライブ(必須ツール)

回復ドライブはUSBメモリで作成するWindowsのメンテナンス機能です。トラブルが起きてからでは作成できないため、会社やご家庭にある「正常に動作する別のパソコン」で作成する必要があります。
作成方法は 回復ドライブの作り方と起動方法 でご確認ください。

2. BitLocker(暗号化)の確認

コマンド操作の途中でBitLocker回復キーの入力を求められることがあります。
不明な場合は スマホで回復キーを確認する方法 をご確認ください。

3. 復旧直後のバックアップ

10分程度で直せた簡単そうなトラブルでも、実はシステムが不安定になっている「隠れ重症」のケースがあります。無事に起動したら、油断せずに最優先でバックアップを取ってください。

4. 部品故障(HDD/SSD)だった場合のリスク

私どもは事前に専用機材で部品故障の有無をチェックしてから作業を行います。もしトラブルの真因が「HDDやSSDの寿命」だった場合、負荷のかかるコマンド修復作業は、壊れかけの部品にトドメを刺す行為になりかねません。
回復ドライブでの作業中に「異常に遅い」「フリーズする」などの違和感がある場合は、無理に操作せずプロにご依頼ください。

5. ドライブレターの違い

Windowsがインストールされている場所は、通常「Cドライブ」ですが、回復ドライブ上では「D」や「E」ドライブとして認識されることがあります。
dir c: で中身が見つからない場合は、dir d:dir e: も試して、Windowsフォルダが入っている場所を探してください。

6. エラーのないトラブル

今回のように、エラーのない状態で発生する起動トラブルもあります。
もしセーフモードで起動できない場合は、何かしらのエラーがあるという診断もできますので、セーフモードはひとつの切り分け方法として使えます。