Your device ran into a problem エラー画面とは

Your device ran into a problem and needs to restart.は、深刻なレベルのトラブルが発生すると、緊急で表示されるWindows11のエラー画面です。
ちなみに、パソコン使用中に(起動後でも)深刻なレベルのトラブルが発生したなら、この画面が表示され再起動します。
あくまでも、深刻なレベルのトラブルですから、この画面が表示されたときは、メンテナンスを行いまして、エラーを修復する必要があります。
*再起動を繰り返していても、エラーが直ることはありません。アクションが必要です。
そこで、画面下部にあります”Stop code:”に記載されているエラーコードを調べることで、いま起きているエラーの内容を把握できるようになっており、メンテナンスに使えるようになっております。
まとめますと、Your device ran into a problem とは、Windows11に深刻なトラブルが起きているため、エラーコードを使って直してください、というメッセージのエラー画面です。


エラーコード(Stop code:)の分析方法

Your device ran into a problem and needs to restart.の画面下部に”Stop code:”というエラーコードが表示されていて、それを参考にしてメンテナンスを進めていけます。
ただこのエラーコード、実は、現象でして、直接的な原因ではありません。
もし直接的な原因でしたら、こうしてエラーを直してくださいみたいな、答えに直結するのですが、そうではなかったりします。切り分けの範囲を把握するようなイメージになります。
実際に代表的なエラーコードを使って、分析する方法を考えてみましょう。
- 0x000000EA:(グラフィックボード問題)
- 0x00000050:PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA(無効メモリアクセス)
- 0x0000001A:MEMORY_MANAGEMENT(メモリ管理障害)
- 0x000000D1:DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL(ドライバの異常)
たとえば、”Stop code:0x000000EA”という表示だったとします。対象はグラフィックボードになります。
手順としましては、増設部品のグラフィックボードを外しまして、モニターの配線をマザーボードへ付け替えます。これでWindows11が起動するようになります。
グラフィックボードのドライバーを削除してから、適切なドライバーを再インストールしますと、増設部品のグラフィックボードに戻しましてもエラーになりません。
ちなみに、グラフィックボードは、最新のドライバーをお使いいただくことでエラーが起きるケースもありまして、適切なバージョンをインストールする必要があります。
もし適切なバージョンのドライバーを再インストールしても解決しない場合は、残る原因としまして、グラフィックボードの部品故障と切り分けできます。
と書きますと、エラーコードで作業の対象を絞り、切り分けながら、エラーを修正できそうですが……。
エラーコード分析の難しいケースについて
0x0000001Aや0x00000050などのメモリは、グラフィックボードのようにプログラムが限定されません。
そのため、グラフィックボードでしたら”適切なバージョンのドライバーを再インストールしてください”と簡単に説明できるのですが、メモリの場合は暴走しているプログラムを特定してから、再インストールしてくださいになります。
暴走しているプログラムの特定となりますと、0x0000001Aや0x00000050といったエラーコードから調べることができず、パソコンに苦手意識がある方ですとかなりハイレベルな話に突入してしまいます。
これは0x000000D1といったドライバー関係も同じです。ドライバーは星の数ほどありまして、エラーコードだけの情報で解決方法を導くことはできません。
直前の作業を加味しますと答えが見えてくることも!
アプリをインストールしたり、Windowsアップデートを行った次の起動から、0x000000D1や0x0000001AのYour device ran into a problem エラー画面になったのでしたら、それが原因と特定できます。
たとえば、アプリのインストール後に0x000000D1になったのでしたら、そのアプリに含まれているドライバーということが特定できます。
そしてアプリのインストール後でしたら、システムの復元というメニューから解決できますし、Windowsアップデート後でしたら、更新プログラムのアンインストールというメニューから解決できます。パソコンに苦手意識があっても簡単です!
ただ、冒頭のリード文のように、このページの対象は”いつも通りに普通に使っていて、突然起きたトラブルでして、メモリを増設したなどパソコンを改造したり、アプリをインストールした、強制終了した、など一切ありません。あくまでも、いつも通りです。”です。
もしYour device ran into a problem エラー画面になる直前に、そのようなイベントがない状態でしたら、どのように考えて対処したら良いのでしょう。次の章でレポートします。
*イベントの後でエラーになった場合はこのページでは解決できない可能性もありまして、”デバイスに問題が発生し、再起動する必要があります。”という黒い画面でWindows11が起動しないトラブルの対処法 こちらの記事をご確認ください。Your device ran into a problem の日本語でして、同じエラー画面です。


(重要)いつも通りに使っていて、突然起きたトラブルの修復方法について

Your device ran into a problem and needs to restart.エラーになるということは、その現象だけでWindows11に深刻なレベルのトラブルが起きていることが把握できます。
ただプログラムは歯車と言いましょうか不変でして、インストールしたりアップデートしない限り、書き換わることがありません。いつも通りに使っていて、突然起きたトラブルでしたら……。
放電やchkdskコマンド、セーフモードで解決できるような、偶然のタイミングで起きるトラブルでしたり、クラウド修復で解決できるような想定されたトラブルが起きています。
そして、簡単・安心であり、さらに効果の高い対処法は、放電、BitLocker回復キー、chkdskコマンド、セーフモード、の4つです。*この順番で作業する流れも大変重要です。
放電
パソコン部品が誤作動しておりますと、プログラムは正常に動作できません。そのため、プログラムが正常な状態でも、エラーになってしまいます。
パソコン部品が誤作動を起こす法則性はなく、ある日、突然、理由もなく起きてしまいます。そのため、いつも通りに使っていて、突然起きたトラブルでしたら、パソコン部品の誤作動をまず疑ってみてください。
パソコン部品の誤作動は放電でリセットできます。
ちなみに、パソコン部品が誤作動しておりますと、chkdskコマンドなどのメンテナンスも誤作動してしまい、意味がないものになってしまいます。
そのような理由から、まずは放電から作業しまして、パソコン部品に誤作動のない、ベストコンディションにしておくことがとても重要です。
BitLocker回復キー
厳密にはBitLockerはエラーではありません。ただBitLocker回復キーが求められる場合は、回復キーを入力しないとメンテナンスができません。
Windows11はBitLockerという暗号化が施されている可能性がとても高く、メンテナンスが必要な際にBitLocker回復キーが求められます。
Your device ran into a problem and needs to restart.エラー画面が表示されますと、再起動しまして、そのエラーを直すためのクラウド修復が自動的にはじまります。
クラウド修復で解決できるような想定されたトラブルが起きている可能性もあるのですが、BitLocker回復キーが求められる場合は、回復キーを入力しないとクラウド修復ができません。
BitLocker回復キーが求められる場合は、スキップせずに、回復キーをご入力いただき、クラウド修復を行ってください。
ちなみに、BitLocker回復キーが求められる場合は、chkdskコマンド、セーフモードも回復キーの入力が必要になります。
そのため、放電でも解決できずにBitLocker回復キーが求められる場合は、まずは回復キーを入手してクラウド修復を行い、それでも解決できないときは次のステップchkdskコマンドへお進みください。
chkdskコマンド
chkdskは、ファイルシステムのエラーを修復するために準備されているコマンドです。
ファイルシステムとは、ファイルを管理する根本の仕組みです。ファイルシステムにエラーがありますと、該当ファイルが見つからなくなり、アクセスできなくなります。
もしファイルシステムのエラーで重要なWindowsのプログラムにアクセスできなければ異常終了してしまい、Your device ran into a problem and needs to restart.エラーになります。
頻繁に起きるようなトラブルではないのですが、ファイルシステムのエラーは想定された既知のトラブルのひとつでして、修復するための、chkdskというコマンドも準備されています。
ファイルシステムのエラーも法則性がないため、いつも通りに使っていて、突然起きたトラブルでしたら、chkdskコマンドを必ず試しておきたいところです。
chkdskコマンドを試しましたら再起動してWindows11のエラーが修復できたかご確認ください。もし改善していない場合は、セーフモードをお試しください。
セーフモード
セーフモードで該当するアプリをアンインストールして、Windows11が起動するようになるトラブルもあるのですが、セーフモードで再起動するだけでWindows11が起動するようになるトラブルもあります。
Your device ran into a problem and needs to restart.エラーは深刻なレベルのトラブルなのですが、放電も含めまして、実は、テクニックいらずで簡単に直せるようなケースも実際にあります。
ちなみに、ベストコンディションにしておくという意味で放電とchkdskコマンドは事前に行っておいたほうがベストです。BitLocker回復キーもセーフモードで起動するために事前に入手する必要があります。
もちろん、セーフモードは何回でも試せますので、放電とchkdskコマンドの前にセーフモードを試していた場合でも、一番最後に改めてセーフモードをお試しください。


初心者でも簡単にできる4つの修復手順を徹底解説

まずは事前準備としまして、放電作業を行いまして、BitLocker回復キーを入手してください。
事前準備1:放電してください。

放電作業とは、パソコンをコンセントから外して電源断することです。
目的としましては、誤作動している回路の電源を断つことで正常な状態にリセットすることです。回路へ電源が供給されてしまいますと、誤作動の状態を維持してしまうのが理由でして、回路への電源を断つことで正常な状態にリセットできます。そのため、可能な時間いっぱい電源断してください。
ちなみに、Windowsが起動しないトラブルでご相談いただいて、パソコンが到着したらトラブルが起きていないというケースが多い月ですと5%もあります。当社への移動だけで症状が改善していることから、最大で24時間電源断していただければ十分かと判断します。
こちらの記事は実際に放電で直したWindows起動トラブルです。パソコン部品の誤作動が原因のWindows起動トラブルは、意外と件数が多いというのが現場の本音です。
事前準備2:BitLocker回復キーを入手してください。

BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合はBitLocker回復キーが必要になります。もしBitLocker回復キーの入力を求める画面が表示されない場合は、この作業が不要です。
ちなみに、BitLockerとはWindowsなら無料で使える暗号化機能です。そしてBitLocker回復キーとは、暗号化を解除するための48桁の数字だけ(ローマ字はありません)の並びになります。
あえてオンにしている場合は紙やUSBなどにもBitLocker回復キーを保存できますが、BitLockerをオンにした覚えがないのになぜ?という場合は、MicrosoftアカウントにBitLocker回復キーがあります。実は、モダンスタンバイを搭載したパソコンで、かつMicrosoftアカウントでサインインしている(サインインしたことがある)場合は、自動的にBitLockerがオンになり、MicrosoftアカウントにBitLocker回復キーが登録されるという仕組みになっています。
BitLocker回復キーの入手方法は、BitLocker 回復キーを確認する方法 でご確認ください。BitLocker回復キーの探し方がわかったものの、なかなかBitLocker回復キーが見つからないという場合は、BitLocker回復キーが見つからないときに確認したいポイントと事例 でご確認ください。
BitLocker回復キーをMicrosoftアカウントで見つけた事例研究
お客様が見つけられなかったBitLocker回復キーをサポートしながら見つけた事例です。
ひとつのパソコンで複数のMicrosoftアカウントを使っているなど複雑な運用になっている場合もあります。
通常は簡単に見つかるのですが、なかなかBitLocker回復キーが見つからないというときは、そのような理由がありまして、ひとつひとつ確実に整理しながらお探しください。
事前準備が済みましたら、パソコンの電源をオンしてください。
放電後にパソコンの電源を入れまして、解決している場合は完了です!
もしYour device ran into a problem and needs to restart.エラー画面がループする場合は、そのままWindows11のメンテナンス作業を行ってください。
作業の概要と注意点について
BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合は、その都度、毎回、BitLocker回復キーをご入力ください。*48桁もありまして入力が面倒ではあるのですが、スキップしますと、メンテナンスができません。
クラウド修復の繰り返しになるのですが、念のため、迅速なマシンの回復をクリックしまして、再度クラウド修復を行ってください。
ちなみに、自動修復を準備していますメッセージ(待ち) → Bitlocker回復キーの入力 → PCを診断中メッセージ(待ち) → ”現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした。”画面でキーボードのEnter → ”迅速なマシンの回復”ボタンをクリックしてお進みください。
再びYour device ran into a problem and needs to restart.エラー画面になるときは、トラブルシューティング画面からchkdskコマンド、セーフモードの順番でお試しください。すべての作業を行いましても、一般的に60分もあれば完了します。
- Your device ran into a problem and needs to restart.エラー画面が表示されますと再起動します。
- 1回目:迅速なマシンの回復をクリックしてください。
- 2・3回目の共通作業です。
- 2回目:chkdskを実行してください。
- 3回目:セーフモードで起動してください。
Your device ran into a problem and needs to restart.エラー画面が表示されますと再起動します。

100%までお待ちいただきますと自動的に再起動します。しばらくお待ちください。

再起動しますと”自動修復を準備しています”メッセージが表示されます。

BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合は、その都度、毎回、BitLocker回復キーをご入力ください。

次に”PCを診断中”メッセージが表示されます。

”現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした。”画面まで進みましたら、キーボードのEnterを押してください。
ちなみに、標準設定ではこの画面で30分待ちますと、再びクラウド修復を自動的に試してくれます。ただ次のステップの”迅速なマシンの回復”はクリックすることで、同じクラウド修復をお試しいただけますので、次にステップへお進みください。
もし ”現時点では、デバイスを自動的に修復できませんでした。” 画面の意味などが気になるときは、こちらの記事をご確認ください。
1回目:迅速なマシンの回復をクリックしてください。

その他の回復オプション画面に進みましたら、迅速なマシンの回復をクリックしてください。
迅速なマシンの回復は、クラウド修復というWindows11から搭載された新しいメンテナンス方法です。クラウドのWindowsアップデートから解決策を見つけて、自動的にエラーを修復してくれます。迅速なマシンの回復 の詳細はこちらの記事をご確認ください。
再起動後に、無事Windows11が起動する場合は作業完了です!
もし迅速なマシンの回復を実行しても、Your device ran into a problem and needs to restart.エラー画面が表示される場合は、Windows11のエラーが直っておりません。
その場合は以下のステップにお進みください(chkdskコマンド、セーフモード)。
2・3回目の共通作業です。

迅速なマシンの回復で改善しない場合は、その下の”トラブルシューティング”をクリックして、2回目作業(chkdskコマンド)、3回目作業(セーフモード)をお試しください。

オプションの選択画面が表示されましたら、トラブルシューティングをクリックしてください。

トラブルシューティング画面で、詳細オプションをクリックしてください。
2回目:chkdskを実行してください。

詳細オプション画面で、コマンドプロンプトをクリックしてください。

コマンドプロンプト画面が表示されましたら、”chkdsk c: /f”と入力してから、キーボードのEnterを押してください。メンテナンスがスタートします。
”X:¥windows¥system32>”の行が表示されたら、chkdskの作業完了です。画面を閉じまして、Windows11が起動できれば作業完了です。
万が一、Your device ran into a problem and needs to restart.エラー画面がループする場合は、次の最終ステップにお進みください。
自動修復を準備していますをコマンドプロンプト”chkdsk c: /f”で解決!
こちらの記事は実際に「chkdsk c:¥ /f
」でWindows起動トラブルを直した事例です。ファイルシステムのエラーが原因で、Windowsが起動できないトラブルが起きていました。
ファイルシステムのエラーは想定されておりまして、解決策が準備されているエラーです。ブラックスクリーンなどのWindows起動トラブル全般で有効な解決策になります。
3回目:セーフモードで起動してください。

詳細オプション画面で、スタートアップ設定をクリックしてください。

スタートアップ設定画面が開きましたら、再起動をクリックしてください。

もし再起動後に、BitLocker回復キーの入力を求める画面が表示される場合は、必ずBitLocker回復キーをご入力ください。

スタートアップ設定画面が開きましたら、キーボードの数字の4又はF4ボタンを押してください。セーフモードがスタートします。
デバイスに問題が発生したためブルースクリーンを繰り返すWindows11を修復した事例研究
こちらの記事は実際にセーフモードでWindows11起動トラブルを直した事例です。
この記事のようにセーフモードで起動後に、アプリをアンインストールして解決するようなケースもありますが、セーフモードで起動するだけでもWindowsのエラーが直るケースもあります。
症状としましては深刻なエラーだったとしましても、原因はちょっとした簡単なものなんてトラブルは意外と多かったりします。


4つの修復方法でも解決できないときは

このページでは、いつも通りに使っていて、突然起きた”Your device ran into a problem and needs to restart.”エラーということを想定しまして、放電、BitLocker回復キー、chkdskコマンド、セーフモード、という4つの対処法をご紹介しました。
ただ最近のパソコンは性能が向上しているため、多少のエラーがあっても違和感なく、使えていることもありまして、実は、1か月前からエラーが起きていたなんてこともあります。
そのような、ある日突然のようで……、ある日突然ではなかったというケースもありまして、もし4つの方法でも解決できないときは ”デバイスに問題が発生し、再起動する必要があります。”という黒い画面でWindows11が起動しないトラブルの対処法 こちらの記事をご確認ください。
*タイトルがYour device ran into a problem の日本語版なだけでして、同じエラー画面です。

