「PCが正常に起動しませんでした」という自動修復の画面がループしてしまうと、「データが消えてしまうのではないか」「もうパソコンが壊れてしまったのか」と、とても不安になりますよね。
この画面が表示されている場合、深刻な部品故障の可能性は低く、パソコン修理の現場では実際にWindows11側のトラブルであるケースが多く見られます。
ただ、このトラブルは画面のメッセージだけでは原因を特定できません。原因と合わないミスマッチな対処を行うと、かえって状態を悪化させてしまうこともあります。
そこで「トラブルが起きる直前に何をしていたか」という情報から原因を絞り込み、安全に進められる対処法をまとめました。
修復作業の方針(まとめ)
「PCが正常に起動しませんでした」の自動修復ループは、Windowsのトラブルが主な原因のため、「発生前の状況」から原因を切り分けて対処します。
もしお急ぎでしたら、以下の表の右側(有効な対処法)のリンクから修復作業をスタートしてください。*イラストを表にしたものです。
| ケース(発生のタイミング) | 発生した状況・直前の出来事 | 有効な対処法 |
|---|---|---|
| Case 1 ある日突然 |
前回使用時にインストールや更新などのイベントがなく、突然エラーになってしまった。 | |
| Case 2 電源断直後 |
停電などの突発的な電源断の直後からエラーになってしまった。 | |
| Case 3 更新して終了後 |
前回終了時に、「更新してシャットダウン」をクリックして終了した。 | |
| Case 4 アプリ導入後 |
前回使用時に、アプリ(Windowsを除くソフトウェア)のインストールや更新を行った。 |
秋葉原で15年以上パソコン修理に携わってきた経験をもとに、原因と合わない根拠のない作業は除いています。また、データが消えるような作業はなく、安全を最優先して書いています。
なお、Windowsのバージョンによって若干文言に違いがあり、青い画面で以下のメッセージも本記事の対象ですのでご安心ください。
- Windowsが正しく読み込まれませんでした
- PCを修復できませんでした
・・ 目次 ・・
自動修復「PCが正常に起動しませんでした」の原因と注意点
結論:このメッセージだけでは原因を判断できないため、「発生前の状況」から原因を切り分けて対処法を絞り込みます。
「PCが正常に起動しませんでした」がループするトラブルでは、「停電後に発生した」など、「トラブルが起きる直前に何をしていたか」という状況から原因を絞り、修復作業を選択するのが最も安全です。
その根拠は「PCが正常に起動しませんでした」の原因と注意点にあり、ポイントを整理しましょう。
エラーは起きているが「部品故障」の可能性はかなり低い
Windowsが起動に失敗するような重大なトラブルが発生すると、自動修復がはじまりそのトラブルを直そうとします。そのため、「PCが正常に起動しませんでした」が表示されている場合、Windows11に何らかのトラブルが発生しているのは事実です。
ただし、ここまで動作できているのであれば、部品故障の可能性はかなり低く、Windowsのエラーと判断できます。
Windowsエラーの内容まではわからない
自動修復の途中で、以下のような別のメッセージが表示される場合は、Windowsのほうですでに原因を特定しています。そのため、修復作業の手順も明確になります。
*もしこれらのメッセージが表示される場合は、リンク先の対処法をお試しください。
しかし、本記事のケースでは、原因につながるメッセージなどがないため、簡単な方法でWindowsエラーの内容を把握することはできません。
まとめ
Windowsのエラーはプログラムのエラーだけではないため、油断は禁物です。たとえば、セーフモードで解決できるWindows起動トラブルは、プログラムのエラーに限定されません。
このようなトラブルでプログラムを書き換えるようなメンテナンスを行ってしまいますと、原因とは関係しないミスマッチな作業であり、悪化させてしまう恐れがあります。
実際にパソコン修理の現場では、初期化すらできないような、極めて悪化した状態のパソコンをお預かりすることがあります。原因がわからないまま、あれこれと修復作業を試してしまうのはリスクがあります。
本記事では「トラブルが起きる直前に何をしていたか」という状況から原因を絞っていますので、データが重要な場合でも安全に修復作業ができます(ミスマッチを予防しています)。
ケース別・自動修復ループの対処法
結論:トラブル直前の状況から、最も近いケースを選んで対処法をご確認ください。
Windowsのプログラムは、アプリのインストールや更新(アップデート)時にしか変更されません。そのため、理由もなくプログラムが勝手に書き換わってエラーになるなんてことはありません。
つまり、トラブルが起きる直前に理由があるため「パソコンで何をしていたか」を思い出すことで、原因の対象を絞り込むことができます。
原因とは関係しないミスマッチな作業を避けるため、以下の4つの状況からご自身のケースに一番近いものを選んでください。
注意点:重症なケースもあり
パソコン修理の現場では「1か月前から原発(最初に発生した)エラーが発生していて、起動トラブルがいつ起きても不思議ではない状態だった」という根深い重症なケースも実際にあります。
そこでもし本記事の対処法で解決できないときは、「トラブルが起きる直前」はきっかけであり、それとは関係しない最初に発生したエラーが別にある(原因)と切り分けできます。
そのような重症なトラブルでパソコンやデータを守るためには、「どう直すか」ではなく、「どの方法を選ぶか」が大切です。もし解決できないときは、最終診断にお進みください。
Case1.ある日突然
【状況】
- 前回使用時、いつも通りに使えていて、インストールや更新などのイベントもない。突然エラーになってしまった。
【対処法】
- 放電と周辺機器の取り外し
- 詳細オプションから「コマンドプロンプト」を開き
chkdskコマンドを実行 - セーフモードでの起動
【想定される原因】
- 理由もなくプログラムが書き換わることはないため、ある日突然ならプログラムのエラーを説明できる根拠はありません。
- パソコン部品の一時的な誤作動(放電で解決する)。
- chkdskコマンドでエラーチェックしている「ファイルシステム」は、データも含めたすべてのファイルを管理しています。目に見えないところで常に書き換わっているため、特別なイベントがなくてもエラーになることがあります。
- Windowsの誤作動(セーフモードで処理が再開される)。
Case2.電源断直後
【状況】
- それまでは問題なく使えていて、停電や強制切断などの突発的な電源断の直後からエラーになってしまった。
【対処法】
- 放電と周辺機器の取り外し
- セーフモードでの起動
【想定される原因】
- 電源断の瞬間にプログラムが書き換わることはないため、プログラムのエラーを説明できる根拠はありません。
- パソコン部品の一時的な誤作動(放電で解決する)。
- Windowsの誤作動(セーフモードで処理が再開される)。
Case3.更新してシャットダウン
【状況】
- 前回終了時に、「更新してシャットダウン」をクリックして終了した。
【対処法】
- セーフモードでの起動
- 詳細オプションから「更新プログラムのアンインストール」
- 詳細オプションから「コマンドプロンプト」を開き
sfcコマンドを実行
【想定される原因】
- 「更新してシャットダウン」をクリックすると、Windowsアップデートのインストールがはじまります。その直後の起動トラブルでしたら、明確に「Windowsアップデートが原因」と判断できます。
- 対処法の「セーフモード」、「更新プログラムのアンインストール」、「コマンドプロンプト」の
sfcは、Windowsアップデート失敗の代表的な修復方法です。
Case4.アプリ導入後
【状況】
- 前回使用時に、アプリ(Windowsを除くソフトウェア)のインストールや更新を行った。
【対処法】
- セーフモードでの起動
- 詳細オプションから「システムの復元」
【想定される原因】
- Windowsの誤作動(セーフモードで処理が再開される)。
- アプリのインストール失敗(システムの復元で改善)。
対処法の作業手順
起動トラブル発生前の状況から修復作業を絞りました。ここでは、その修復作業の手順をレポートします。
上から順番にすべての作業を試すのではなく、必要な作業をピックアップして実行してください。
【重要】BitLocker回復キーなどの共通事項について
すべての作業の共通事項として、1)BitLocker回復キー、2)Windowsのメンテナンスは詳細オプション画面までお進みください、3)無事に解決できた場合の仕上げ作業、4)解決できない場合の最終診断があります。
1)BitLocker回復キー
Windows11はBitLockerというWindows標準の暗号化が施されているケースが多いです。この画面が出た場合は、スキップせずに必ず48桁の数字(回復キー)を入力してください。
- スキップしますとWindowsのエラーを修復することができません。
- 参考:BitLocker回復キーの見つけ方(スマホで確認可能)
2)Windowsのメンテナンスは詳細オプション画面までお進みください
コマンドプロンプトやセーフモードは、自動修復「PCが正常に起動しませんでした」画面の続きにある詳細オプション画面からアクセスします。
「詳細オプション」ボタン → 「トラブルシューティング」ボタン → 「詳細オプション」とクリックしてお進みください。
3)無事に解決できた場合の仕上げ作業
Windows11が起動するようになりましたらそこで作業は完了です。念のため、バックアップなどの仕上げ作業にお進みください。
ちなみに、Case1.ある日突然でしたら、3つの修復作業がありますが、Windows11が起動するようになりましたらその時点で作業を完了して仕上げ作業にお進みください。
4)解決できない場合の最終診断
該当する修復作業が完了しても、Windows11が起動しない場合は最終診断にお進みください。
放電と周辺機器の取り外し(目安10分)
USBメモリ、外付けHDD、プリンターなど、マウスとキーボード以外のすべての周辺機器をパソコンから外してください。
その状態で一度電源を切り、5分ほど待って(放電して)から電源を入れ直します。
診断:Windows11が起動した場合(成功) → 部品の一時的な誤作動など
- 放電処置によって問題なくWindowsが起動した場合は、パソコン部品の一時的な誤作動や周辺機器の故障と切り分けできます。
- 周辺機器の故障については、ひとつずつ接続することで故障した部品を特定できます。
放電と周辺機器の取り外しを実行する対象
- Case1.ある日突然
- Case2.電源断直後
セーフモード(目安10分)
詳細オプション画面を開いてから、スタートアップ設定 → 再起動 → キーボードの「4」または「F4」でスタートします。
セーフモードで起動したら、念のため、バックアップを取ってから通常起動を行ってください。
セーフモードでアプリなどは使えませんが、USB機器を認識しますのでデータをコピーすることができます。
診断:Windows11が起動した場合(成功) → システム上の一時的な誤作動
- セーフモードで改善した場合は、処理が停滞していたなどのシステム上の一時的な誤作動です。
セーフモードを実行する対象
- すべてのケースが対象です。
chkdskコマンド(目安15分)
詳細オプション画面にある「コマンドプロンプト」を開いてから、dirコマンドでドライブレター(Windowsの場所)を確認し、chkdskコマンドを実行します。
- 「chkdsk c: /f」の「c:」を指定するために、dirコマンドで確認するという流れになります。
- 参考: dirとchkdskを実演している動画 当社のYouTube動画になります。
dirコマンド
① ドライブレターの確認(DIR)
入力:「 dir c:」
入力後キーボードの「Enter」を押します。
画面に「Windows」や「Users」というフォルダが表示されるか確認します。
もし表示されない(「ファイルが見つかりません」など)場合は、dir d:、dir e: と順番に試し、Windowsフォルダが入っているドライブ文字(CやDなど)を探してください。
chkdskコマンド
コマンドプロンプト画面のまま連続で作業してください。
② チェックディスク(CHKDSK)
入力: 「chkdsk c: /f」
入力後キーボードの「Enter」を押します。
※ 手順①でWindowsがあった場所が「d:」だった場合は chkdsk d: /f に変えてください。
「Y/N」と聞かれたら「Y」を押してEnterします。
要注意:カウンターが止まって動かない場合
- 【危険】HDDやSSDの機械的な故障が疑われます。
画面に表示されているカウンターの数字が、2秒以上、全く動かないタイミングがある場合は、無理に続けず右上の「×」ボタンで閉じて電源を切ってください。
これ以上負荷をかけると、データ救出もできなくなります。 - 当社の実演動画でも、1秒間に2回以上のスピードでチェックしています。
- この症状が出た上で、修理も考えている場合は、これ以上いじらず修理依頼をするタイミングです。
作業が完了したら、右上の「×」マークで閉じてから再起動してください。
診断:Windows11が起動した場合(成功) → ファイルシステムのエラーが原因
- コマンドプロンプトのchkdskコマンドは、「ファイルシステムを検査してエラーを修正する」だけの作業をします。この作業で改善した場合は、ファイルシステムのエラーが原因です。
chkdskコマンドを実行する対象
- Case1.ある日突然
sfcコマンド
詳細オプション画面にある「コマンドプロンプト」を開いてから、「sfc /scannow」と入力してからEnterキーを押して実行します。
システムスキャン(SFC)
入力: 「sfc /scannow」
入力後キーボードの「Enter」を押します。
※「検証 100% 完了」と出るまで電源を切らないでください。
作業が完了したら、右上の「×」マークで閉じてから再起動してください。
診断:Windows11が起動した場合(成功) → Windowsシステムのエラー
- sfc(システムファイルチェッカー)は、Windowsシステムをチェックして、エラーだけを修正します。この作業で改善した場合は、Windowsシステムのエラーが原因です。
sfcコマンドを実行する対象
- Case3.更新して終了後
更新プログラムのアンインストール(目安20分)
詳細オプション画面を開いてから、「更新プログラムのアンインストール」をクリックしてください。※ここでの更新プログラムとは、Windowsアップデートを意味します。
- 詳細オプション画面まで進めて、更新プログラムのアンインストールをクリックします。
- 最新の品質更新プログラムをアンインストールする → Windows11 → 品質更新プログラムをアンインストールする → 完了 とクリックします。
- 「完了」をクリックしますと再起動しますので、Windows11が起動することを確認してください。
診断:Windows11が起動した場合(成功) → Windowsシステムのエラー(アップデートの失敗)
- 更新プログラムのアンインストールは、Windowsアップデートのアンインストールを行っています。この作業で改善した場合は、Windowsアップデート失敗によるシステムのエラーが原因です。
更新プログラムのアンインストールを実行する対象
- Case3.更新して終了後
システムの復元(目安30分)
詳細オプション画面を開いてから、「システムの復元」をクリックしてください。前回使用日と一致する復元ポイントがあれば選択して実行します。
システムの復元は、Windowsに重要な変更があるとき、自動的に「復元ポイント(システムのバックアップ)」を作成して予期しない問題に備える機能です。今回のエラーについて、復元ポイントという解決策が準備されていたのかを診断して、次の作業を検討します。
- 前回使用日と一致する復元ポイントがあれば、今回のトラブルの備えと判断できます。システムの復元を実行してください。
- 前回使用日と復元ポイントが不一致の場合は、システムの復元ではカバーしていないエラーが発生していると判断できます。システムの復元はお勧めできず、最終診断にお進みください。
診断:Windows11が起動した場合(成功) → Windowsシステムのエラー
- この作業で改善した場合は、Windowsに重要な変更があり、それが理由でシステムエラーを発生させていたのが原因です。
システムの復元を実行する対象
- Case4.アプリ導入後
【最終診断】Windows11起動トラブルが解決できないときは
同じ症状のWindows起動トラブルでも、放電で解決できるような簡単なケースもありますし、初期化や部品交換が必要な重症と言えるケースもあります。
そして、この記事の修復方式で解決できなかった場合は、実は重症なトラブルが起きていると切り分けできます。
データやPCを守るためには、ここから先は「どう直すか」ではなく、「どの方法を選ぶか」の段階になります。
※修理や初期化を決める前に、ここだけご確認ください
- 消えたら困る重要なデータが入っているか
- 同じ症状を何度も繰り返していないか
- 本体からカチャカチャと異音がしたり、フリーズが増えていないか
このような症状がある場合、ストレージ(部品)が故障している可能性があります。無理に起動を繰り返すと状態が悪化するためご注意ください。
これからどうしたら良い?のひとつの答えとして
当社のパソコン修理では「買い替えたほうが良いのか、修理が良いのか、データはどうなる?」という、判断材料を知りたいお客様からのご相談が最も多いです。
トラブルの原因がわかれば、きっと「どうしよう」の答えが見つかります。当社では以下のようなサポートを行っておりますので、ご自身で判断が難しい場合はお気軽にお問い合わせください。(修理案内の詳細はこちら)
- Windowsを初期化せずに正常起動へ戻す修復を専門に対応しています。
- 起動修復が難しい重度な原因に備え、データを救出する設備を有しています。
- 部品故障が疑われる場合は、買い替えも含めて最適に判断できるよう、原因を特定してご報告します。
何から話を進めたら良いのかな?と感じたときは、お気軽に「このページのタイトル(自動修復「PCが正常に起動しませんでした」ループ)」と「試した結果どうなったか」をお伝えください。当方も今の状況が把握できます。「まだ修理に出すか決めていない」という段階の相談でも気にせずにお問い合わせください。
修理に出さず、ご自身で完結させたい場合のアドバイス
初期化が実行できる状態であれば、早めに行うことでパソコンとしては正常な状態に戻せる可能性が高いです。
パソコン修理の現場では、「本当は初期化でも良かったのに、あれこれ試しているうちに初期化のボタンが消えてしまって。これってもしかして買い替えですか?」というご相談も実際にあります。
状態が進行すると初期化自体が難しくなるケースも実際にあるため、実行できる段階で「初期化する」と判断しておくことも安心につながります。
パソコンの買い替えでもOKという場合は?
悪化した場合は買い替えるなど、リスクがないということでしたら、このページでレポートしております6つの修復作業すべてをお試しいただいても問題ありません。
ちなみに、使用歴の長いパソコンであれば、寿命が原因でエラーが起きている可能性もあります。新しいパソコンへの買い替えも含めて検討されるのもひとつの正しい選択です。


【再発防止】Windows11が起動したら行いたいこと
結論:Windows11が起動しましたら、データのバックアップや今後の備えを行った上で、エラーが間違いなく修復できたことをWindowsアップデートで検証します。
Windows11起動トラブルの多くは、「再現性のないエラー(たまたま起きた不具合)」であり、いつまた再発するかわかりません。頻繁には発生しないものの、忘れたころに発生したりします。
Windows11が起動した場合は以下の対策を行っておきますと安心です。
1. データのバックアップ(最優先)
USBメモリやクラウド(Googleドライブなど)に、大切なデータをコピーしてください。
2. 回復ドライブの作成
USBメモリを使って「回復ドライブ」を作成しておけば、次に起動しなくなった時、部品故障でなければ初期化してパソコンを再利用できます。
3. アカウント情報のメモ
Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワード、Officeのライセンスキーなどを紙に書いて保管してください。
4. 仕上げ:Windowsアップデート
最後にWindowsアップデートを手動で実行してください。エラーなくアップデートが完了すれば、今回のトラブルは完全に解消されたと診断できます。


よくある質問(FAQ)
Q. 「PCが正常に起動しませんでした」の画面が出たら、パソコンの部品が壊れている(寿命)ということですか?
A. いいえ、この青い修復画面が表示されている時点では、ハードディスクやSSDなど重要な部品が深刻な物理故障を起こしている可能性はかなり低いです。まずは落ち着いて、エラーが起きる直前の状況(停電、アップデートなど)から原因を絞り込み、状況に合った修復作業を行ってください。むやみに色々な作業を試すと逆に壊してしまうリスクがあるため注意が必要です。
Q. エラー画面を無視して、何度も電源ボタンで強制終了と再起動を繰り返せば直る可能性はありますか?
A. 大変危険ですので絶対におやめください。原因がわからないまま強制切断と再起動を繰り返すことで、本来は無事だったシステムやデータにまで致命的なダメージを与え、永久にデータが取り出せなくなるリスクが急上昇します。必ず「詳細オプション」から正しい手順で修復やシャットダウンを行ってください。
Q. 修復作業中に「BitLocker回復キー」の入力を求められましたが、分からないのでスキップしても良いですか?
A. 絶対にスキップしないでください。BitLockerは強力な暗号化機能であり、ここで入力を回避して修復作業を強行すると、中のデータが完全にロックされて二度と取り出せなくなります。必ずスマートフォンなど別の端末からMicrosoftアカウントにアクセスし、48桁の数字(回復キー)を確認して入力してください。
まとめ(結論だけ3行)
- 自動修復がループする時点では、深刻な部品故障の可能性は低いため焦る必要はありません。
- 原因不明のまま手当たり次第に修復作業を試すと、逆にパソコンを壊してデータ消失を招く危険があります。
- 「停電」や「更新後」などトラブル直前の状況から原因を絞り込み、状況にマッチした対処法だけを実行するのが最も安全です。

Author : 齋藤 実
こんにちは!秋葉原で対面のパソコン修理(2023年6月で15周年)をしておりまして、パソコンに苦手意識があっても安全にお試しいただけるトラブルシューティングを書きました。この記事がトラブル解決に役立ったなら幸いです。
ITトラブルの現場をよく知る専門性を買われて、All About、Biz コンパス、ウイルスバスターチャンネルといった専門色の強い大手 WEB メディアでも活躍中。雑誌やラジオへ出演したこともあり。情報セキュリティマネジメント試験(国家試験)合格。
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